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内容説明
もっと自由になれたら――。気がつけばいつも、ノートのはしに蝶の絵をかいてしまう幸枝。ある日、オオムラサキに憧れる転校生、隆史と出会って・・・。長野県安曇野市を舞台に色彩豊かに描かれた、10歳の少女と少年ふたりの、ある夏の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小夜風
26
【小学校】「お友だちは選びなさいって言ってるでしょう」と言う母親に、「何でわかってくれないの?」と反抗する幸枝。借金取りに追われる母子家庭の隆史。ふたりの友情が純粋であればある程、子どもにはどうにも出来ないもどかしさが辛いです。挿絵も素敵で、特にカラーのところは、幸枝と一緒に「このまま、時間がとまったらいいのに」と、いつまでも見ていたくなりました。2015/12/06
杏子
15
今年の読書感想文の指定図書『かみさまにあいたい』作者の第一作目を読んでみた!あらら、こっちの方が数倍面白い!!意外なほどだった。蝶が好きな女の子と男の子のストーリー。イラストもきれいだし、話も面白いし、人気が出そうな本。感想画にどうかな?と思った。巻末に児童文学作家の那須正幹さんが解説を書かれてる。他の人と違った趣味や好きなことをもつのは大切なことだと仰っている。確かに!この本で感想文書いてもいいかもよ!2019/06/10
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
11
小学4年生の幸枝は中学受験することもあって毎日のように塾通い。そんな幸枝の息抜きはおじさんの診療所にある蝶の標本を見せてもらうことで・・。幸枝と同じように蝶のことが大好きな転校生・隆史と出会ったことで、幸枝の日常はこれまでとは違ったものへと変わっていきます。それは「恋」と呼ぶにはまだ幼いものだったかもしれませんが、この時の気持ちをいつまでも大切にして忘れないでいて欲しいです。丹地陽子さんのイラストも綺麗でした。★★★2011/05/13
雪丸 風人
6
物語の舞台は長野の安曇野。自由に飛びまわる蝶にあこがれる小4の女の子が主人公です。彼女の目の前に突然現れたのは東京からきた転校生。彼も大の蝶好きだとわかり、二人は心を通わせるようになるのですが・・・。転校生親子の会話がポンポンと弾むようで楽しかったですね。徹底して管理しようとする親に言いたいことを言えたあと、勉強の課題をこなしつつ堂々と息抜きしようと決意する主人公が潔いです。大人の事情で振り回されても”お母さんを守る”と決めている少年も、どこか切ないけど魅力的ですね。(対象年齢は10歳以上かな?)2020/02/08
乃愛/TWICE
5
表紙や中の絵がとても可愛らしいし綺麗だった!転校生と少し地味で浮いてしまう幸枝のやりとりや行動が興味深くて面白かった。でも最後には少し悲しい結末。。。でも結果的にはすごく面白かったかな!また読みたい!!2017/10/25