内容説明
谷川俊太郎、竹宮惠子、安藤忠雄、山田洋次――アート小説の名手が、作家になる以前からいつか会いたいと思っていた先達たちに直撃。それぞれの子供時代から現在の仕事にいたるまで、分厚い人生から発せられた言葉は、豊かな智恵にあふれています。「芸術新潮」の人気連載から生まれた、次世代へ伝えたい珠玉の対話集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
198
原田 マハは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。アートの達人と言うよりも、アート界の重鎮(美術館の館長等)の感じなので、アーティストやクリエイターにもっと会って欲しかったと思いました。と言うことでオススメは、池田理代子&山田洋次&谷川俊太郎です。 https://www.shinchosha.co.jp/book/331755/2023/05/05
シナモン
118
アートの達人といっても自分にはピンとこない方も多かったけど、マハさんを通してだと親近感がわくから不思議。どの方との対談も引き込まれました。「…その500円や1500円を惜しまないでほしい。それだけのお金を払うことによって、文化財を守ることに参加していると考えてもらいたい。この文化財は私のものではないけれど、私たちのものだと思ってもらいたいです」美術館に行きたくなったし、マハさんのアート小説もまた読みたくなりました。 2023/12/12
Ikutan
78
『芸術新潮』で連載された、マハさんのアート愛が溢れる総勢33人のアートの達人との対談集。難しい学術的な内容は飛ばしつつ、気になる方のページから、少しずつ読み進めた。全体を通して、嬉しく感じたのは、日本のアートが、海外からとても注目されてきて、世界に誇れる分野であるということ。読みやすかったのは、竹宮惠子さん、美輪明宏さん、ドナルド·キーンさん、池田理代子さん、山田洋次監督、フジコ·ヘミングさん、安藤忠雄さん。安藤さんが手掛けた『こども本の森 中之島』には是非、足を運んでみたいと思う。2023/06/01
nonpono
55
原田マハが憧れのあの人に会いにいく。日本にも面白い美術館がたくさんあり、作った人、指揮した人、お金を集めた人のお話を聞くと、また美術館に行く意味が違ったものになる。印象的なのは、谷川俊太郎がやってみたいことに、「強いていえば死ぬことでしょうか。やったことがないから興味がある。」に、その強さを感じた。そしていつもクールでざっくばらんにインタビューを受けていた印象のフジコヘミングの今の恋人の話。「すごく優しくて、猫をたくさん飼っている人」の紹介もキュートだし、キューンとした。芸術や音楽を支える愛もすてきだ。2024/11/20
まあか
53
有名で凄い人たちなのだろうが、私は、ほとんど知らない人たちばかり。自分の生活との接点も希薄で、あまり楽しめなかった。小さい時から、一流のアートに触れられる環境があるというのは羨ましい。庶民には、そういう機会はあまりなく、世界が違うなぁと感じた。ただ、直島という場所を、この本で初めて知って、行ってみたいなぁと思った。2023/07/24
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