内容説明
「冬のソナタ」に始まる韓流ブームは、それまで「近くて遠い国」だった韓国を一気に近づけ、その後もK-POPや韓国ドラマの人気など、日本では今でもブームが続いています。
しかし一方では書店に嫌韓本があふれ、国同士の関係が悪化するたびに韓国人や韓国社会に対する非難がマスコミでも声高に報道され、ヘイト・スピーチの土壌をつくっています。そしてヘイトは日本に暮らす朝鮮半島ルーツの人たちに向けた現実の攻撃となってあらわれ、在日朝鮮人集住地域の京都ウトロでの放火事件にみられるように、ヘイト・クライムの様相をみせてきているように思います。
私の祖国であり子どもたちの一方のルーツである日本社会に差別が蔓延し、少数者を攻撃していることを伝え聞くにつれ、とても悲しく怒りを感じます。差別は「知らない」「知ろうとしない」ことを温床として起こります。まず歴史、そして現実社会の問題をしっかりと認識することが不可欠です。(おわりにより)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二人娘の父
8
著者は韓国で結婚し2人の子どもを育てる女性。地域で歴史倶楽部というサークルを通じて、日韓の歴史研究を行った成果の一部をブログに記していたものをまとめたのが、本書である。前半の歴史部分はコンパクトに日韓の歴史を学べる教科書として活用できる。同時に、人物や場所など、韓国在住者ならではの情報も貴重だ。在日韓国・朝鮮人と同じように、在韓日本人として感じていることなどは、私にとっては新鮮な視点であった。いずれにしても民間の、しかもその地域で生活する人間として、歴史問題をどう考えているのかに触れる貴重な記録である。2024/05/19
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