内容説明
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これは、小さなアリから大きなクジラまで、たくさんの生きものたちの行動や生態をご紹介していく本です。
「なんで、そうなった?」「いったい、どうなってるの?」…。
そんな風に人をおどろかせることを、生きものたちはやってのけますが、1つひとつに理由や意味があります。
そのナゾを解いてくれるのは、「行動生態学」などによる研究結果の数々です。
ちょっと難しそう?
そこで、この本では、できるだけ文字を読まずに「絵」でお話のエッセンスを気軽に楽しめるようにしました。
では、発見と刺激に満ちた生きものたちの世界へ、ようこそ。
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
93
様々な生きものなんで?がカラフルなイラストとわかりやすい解説されている本。ふだん、何気なく見たり見かけたりしてもその行動がなんで?されているなんて考えたことはないな。でも生きものたちの行動に仮説を立てて研究された結果は今まで知らなかったことばかりでとても楽しめた。葉っぱに穴を開けるマルハナバチ、マンボウ、イルカ、シャチのこよ。犬じは人が飼い慣らしたものではなく犬が自ら人に懐いてきたという説が今は主流ということだ。研究によって今までの常識がどんどん変わってくるのを知るのは楽しい。図書館本2023/10/11
ぶち
88
生き物達の謎に満ちた生存戦略が解説されている、とっても楽しい本です。謎の行動や驚きの生態を見せてくれる生き物たちですが、ひとつひとつに理由と意味があります。そのナゾを解いてくる行動生態学の研究成果の数々を、それぞれ見開き2ページで紹介してくれています。できるだけ文字を読まずに、イラストでエッセンスを気軽に楽しめるように工夫されているのが嬉しいです。小さな虫から大きなクジラまで、生き物の生態や行動にはそんな意味があったの!? 発見と刺激にあふれた面白い研究がいっぱいです。子供も大人も夢中にまれます。2024/05/04
ホークス
44
2023年刊。カラーイラスト満載で生きものの秘密を解説。分かりやすくて最近の発見も多い。イルカは声だけでなく、おしっこの味でも仲間を識別する。アメリカの伊勢エビも、ウイルスに冒された個体をおしっこで感知して近づかない。人間とは世界が違って興味深い。ハエを何代も交配し、学習能力の高い個体をつくったら寿命が短くなった。学習には相応のコスト・負荷がかかるらしく、納得しつつもちょっと怖い。犬がオオカミから分化したのは、狩猟期の人間の残飯などに惹かれた群が自然に分化したものらしい。人による家畜化じゃないとは驚いた。2024/04/13
たまきら
42
あっ、私が勉強した内容を整理するやり方と一緒だ!と一方的に親近感を持ちました。マルハナバチの葉っぱ穴あけ行動は、実際最近知ったばかりなのですが、様々な文献を読んで知った内容を見開き2ページで整理し、まとめたばかりだったのでおかしかったです。(今後の課題)をいつも右下に置くんですが、そこまで一緒に笑っちゃいました。そのおかげで読みやすく、すんなり入っていきます。どの生物も面白いですが、やっぱり昆虫には夢中になってしまいました。子どもから大人まで、みんなが楽しめ、しかも学術的な本です。2024/06/26
kanki
24
行動生態学。鳥の涙を吸う蛾。ホッケ柱。放火するトビ、など興味深く読んだ2023/04/26