内容説明
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ゾンビは、その発祥から資本主義と深く関わってきた。カリブ海のプランテーションから、消費、金融と、資本主義が進化するに連れてゾンビも進化する。そのとき、ゾンビは私たちそのものの姿となる。ジョージ・A・ロメロから「韓国ゾンビ」まで。ゾンビを知ることは、私たち自身を知ることなのだ。WORKSIGHTリニューアル第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lyrical_otoca
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現代ではポップに扱われがちなゾンビという概念を深掘りしていて面白かった。ゾンビは二元論を破壊するっていうのは見たことない考え方だったので興味深いなと思った。ロメロ監督についての記事で色々書かれていて作り手はやっぱり消費者(観客)よりも物事考えて作ってるんだな……と思った。「ゾンビ宣言」は前提となる「サイボーグ宣言」を全く知らなかったので読むのがすこし難しかった。2025/06/15
doji
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そういえばゾンビは日常のなかでもひとつの比喩として機能していると思うし、あらためて本書のようにと分析的に捉え直すと、ずいぶんとぞっとするような世の中になってしまったのだなとあらためて感じる。ただそこにゾンビというメタファーを経由することでどこかユーモアの入り込む余地もあるようで、それは未見のいくつかの作品は観ながら考えなくてはいけないひとつのテーマになる気がする。2023/08/07