水のない川 暗渠でたどる東京案内

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

水のない川 暗渠でたどる東京案内

  • 著者名:本田創【著者】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 山川出版社(2023/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784634152182

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

暗渠(川跡)を通じて、往時の東京の町の姿(江戸時代からの変化、戦前・戦後の変化、高度経済成長期での変化など)を見直す。著者作成の暗渠地図、町の変化の様子がわかる古地図、そして暗渠周辺の様子がわかる写真などの豊富なビジュアルと、そのエリアに伝わる伝承やそのエリアで生まれたカルチャーなどを紹介することで、その町の変化と性格がわかる 1 冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

109
江戸は街中に水路が張り巡らされ、水運のみならず都市住民への飲用水や農業用水などに配慮されていたからこそ発展した。しかし水との付き合い方が一変した現代は大部分の中小河川が暗渠となり、よく探さねば水都の面影は見つからない。震災や戦災で大きく変化した巨大都市で、生活空間を確保するために暗渠化は必然だった。それでも蛇行したり車も通れなかったり橋の痕が残るなど、土地に刻まれた東京の地図と歴史の記憶を読み解いていくのだ。たびたび集中豪雨禍が取りざたされる今日、見て見ぬふりはできない川の機能を考え直す上でも参考になる。2023/02/23

チャーリブ

55
山川出版社から「暗渠本」が出ました。これまで暗渠に関する本というと路上観察的な本がほとんどでしたが、本書は、暗渠になった川や水路を景観や地形だけでなく、その歴史についても古地図や文献から解読したところが斬新です。東京の11の地域の暗渠が取り上げられていますが、それぞれ詳細な暗渠情報が網羅されています。暗渠は消えゆく文化遺産でもあります。散歩の折にでも身近な(東京以外でも)水路や暗渠を今のうちに観察しておくのも悪くないのでは。本書は、ひろく暗渠観察の愉しみ方を教えてくれる一冊です。○2022/11/15

多喜夢

10
単なる暗渠紹介ではなく、今に至る歴史が綴られている。その分とっつきにくく、現地を知らないと地名などの情報が混乱してきて、ちんぷんかんぷん。実際に歩いてみて、ようやく理解できる。2023/02/12

不純文學交遊録

8
1月8日からNHKカルチャーラジオ「日曜カルチャー東京暗渠案内」が始まるので予習。暗渠とは蓋をされた河川や地中に埋められた水路のことだが、著者はかつて川や用水路だった(かつ今でもその流路が見える)場所全般を暗渠として扱う。小学校で関東平野は日本最大の平野であり、ゆえに人口が集中して大都市圏を形成していると習うが、実際の東京都心は坂あり谷あり水路ありの険しい地形である。住宅街を走る曲がりくねった路地。何故そんな狭隘な道路を引いたのか疑問だったが、家と家の間の水路を埋め立てた跡が道になったと知って納得。2023/01/03

とりもり

5
こうして見ると、東京の小規模河川(水路)はほとんど暗渠化されているんだなと。確かに、以前は見えていた水路が、いつの間にか蓋がされて見えなくなっていたり。水路ではないけど、昔はキャッチボールしてると側溝にボールがよく落ちたけど、今は側溝が露出していることすら稀な気が…。河川を覆うように造られている首都高といい、日本は水と親しむ文化を失い過ぎな気がする。どこもかしこも舗装してしまって保水力が落ちて、豪雨ですぐに水害が起こることと相まって、水との付き合い方を見直した方がいいのではないかと感じた。★★★★☆2022/11/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20023631
  • ご注意事項