内容説明
真言宗の開祖、弘法大師空海(774-835)の生涯と思想を紹介しながら、その生き方や考え方が現代に生きる私たちにどのような示唆を与えてくれるのかを解明する。「いかにして仏教を人生に活かすか」を探究してきた著者の研究・思索の集大成。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大河原 想
1
日本史における密教の遍歴を大まかに辿れる。最澄との対比で空海の人物が描かれているが、この二人はアリストテレスとプラトンに似ていると感じた。前者の顕教は言葉や教義を重んじるが、後者の密教は直観や感覚を大切にする。前者の弟子には、法然、親鸞、道元、日蓮、一遍と日本仏教の一大潮流が続くが、後者は本尊からして和歌山県にあり、その名の通り秘密めいている。だが著者は空海を難解な思想家とは認めず、飄然とした天才でありながらも庶民に直接仏の教えを伝える人物だったとしている。空海は言語に卓越しながら、言語を信頼しなかった。2022/08/07
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