内容説明
人を恨んで一生を終えるほど、私たちは不幸じゃないのだ!
心穏やかに過ごすヒントを説き続けてきたベストセラー作家、名取芳彦師が日常に活かすことができる「六波羅蜜」の教えを提案!
彼岸に渡る六つの徳目、「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」を名取流に説きます。
ささくれがちな心を穏やかにするヒントが、軽妙な語り口で記された一冊。
「許せない」のは、こだわりがあるから。こだわりがあるのは、「こうすべき」という思い込みがあるから。思い込みがあるのは、正解がないと不安だから。
何が起こるかわからないこの時代、確かな「正解」を求めてしまいがち。
けれども、自分がその正解の規範から外れたとき、うまくいかなくなったとき、どうすればよいのでしょう。
人情和尚が、目の前の「許せない」にとらわれず、心穏やかに過ごすためのヒントをユーモアたっぷりに示します。
「許せない」に隠された本心を知り、「こだわり」を手放す勇気をくれる、仏教エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめぴょん
6
この和尚さんは赤裸々に自分の若い時の気持ちも書かれています。「そういう気持ち分かる!」と共感できる部分も多かったです。怒りの感情がまったく湧かないようにするのは不可能。「都合通りにならないこと」が怒りの原因。怒りを少なくするのに最も効果的な方法は「許容する」こと。身勝手な思い込み(執着)から離れれば、心は穏やかになれる。そのための教えが、布施(条件付けしないで、見返りを求めないで何かをすること)。ただし、心に余裕がないとなかなかできない。損得勘定を背景に自分優先になる人は他人から信用されない。人を批判する2022/06/02
yw_revolution
1
こだわりや「べき」を手放すことで、人の心は自由になれる。その技術を身に付けるための習慣づけに挑んでいきたい。 ただ、自分の心を自由にしても「世間がそれを許すかな」という不安は残る。霞を主食にはできないから、収入という許諾を社会から勝ち取る必要があるよね2023/07/20
happy3939
1
なかなか面白い。ブッダのことがさらに好きななり、探求したくなった2021/11/23