内容説明
人を恨んで一生を終えるほど、私たちは不幸じゃないのだ!
心穏やかに過ごすヒントを説き続けてきたベストセラー作家、名取芳彦師が日常に活かすことができる「六波羅蜜」の教えを提案!
彼岸に渡る六つの徳目、「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」を名取流に説きます。
ささくれがちな心を穏やかにするヒントが、軽妙な語り口で記された一冊。
「許せない」のは、こだわりがあるから。こだわりがあるのは、「こうすべき」という思い込みがあるから。思い込みがあるのは、正解がないと不安だから。
何が起こるかわからないこの時代、確かな「正解」を求めてしまいがち。
けれども、自分がその正解の規範から外れたとき、うまくいかなくなったとき、どうすればよいのでしょう。
人情和尚が、目の前の「許せない」にとらわれず、心穏やかに過ごすためのヒントをユーモアたっぷりに示します。
「許せない」に隠された本心を知り、「こだわり」を手放す勇気をくれる、仏教エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ただぞぅ
9
関取と相撲を取っても負けるだけ。またピアニストからステージ上で演奏を勧めれても断るはず。ケンカは所詮相手は相手の立場で言っている。つい勢いに任せて相手の土俵に上がれば打ちのめされるのは明らかだ。相手と立っている土俵が違うと理解すれば侮辱されても少しは気が収まるはず。仏教の六波羅蜜を基に穏やかに日々を過ごす考え方が紹介された一冊。受け取り手のない荷物は送り主の元に戻るように誹謗や中傷を受けても受け取らなければ相手の元へ。本当の忍辱は黙って耐え忍ぶことだが中々難しい。だが置かれた境遇をわきまえることは可能だ。2025/01/16
ひめぴょん
7
この和尚さんは赤裸々に自分の若い時の気持ちも書かれています。「そういう気持ち分かる!」と共感できる部分も多かったです。怒りの感情がまったく湧かないようにするのは不可能。「都合通りにならないこと」が怒りの原因。怒りを少なくするのに最も効果的な方法は「許容する」こと。身勝手な思い込み(執着)から離れれば、心は穏やかになれる。そのための教えが、布施(条件付けしないで、見返りを求めないで何かをすること)。ただし、心に余裕がないとなかなかできない。損得勘定を背景に自分優先になる人は他人から信用されない。人を批判する2022/06/02
yw_revolution
3
こだわりや「べき」を手放すことで、人の心は自由になれる。その技術を身に付けるための習慣づけに挑んでいきたい。 ただ、自分の心を自由にしても「世間がそれを許すかな」という不安は残る。霞を主食にはできないから、収入という許諾を社会から勝ち取る必要があるよね2023/07/20
happy3939
1
なかなか面白い。ブッダのことがさらに好きななり、探求したくなった2021/11/23
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