内容説明
日本人ムスリム(イスラム教徒)として生きた日々とその思いを綴る書。偏見と誤解に満ちた宗教に身を投じた日本人の信仰体験の苦労と、戒律を守るための工夫などを赤裸々に告白。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
牛タン
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戦後十年でイスラームに入信してアズハル大学に留学経験のある著者がイスラームの教義、日本人ムスリムとして見たイスラームをめぐる世界などについて語っている。言葉の使い方に気になる点はあったが、最終章でムスリムとして日本で生きていくことについて語っている部分はなるほどな、と思わされた。特にアラブの地域性をイスラームの教義と混同して日本に持ち込むべきでなく、日本社会の中でも馴染めるように柔軟に対応するべきという主張は説得力がある。イスラームを新しい文化圏に持ち込むことは、イスラームの深い理解にもつながるなと感じた2014/11/20