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内容説明
児童文学作家・故大石真氏と絵本画家・井口文秀氏。児童書出版の一時代を築いた二人の大家の制作途中の絵本が、井口文秀氏の長女の画家・向井康子氏の補筆でよみがえりました。二世代にわたって描き継いだ感動の絵本です。琵琶湖のほとりに長浜という町があります。長浜の春の祭り「長浜曳山祭り」には、五歳から十二歳までの男の子だけで演じられる「子ども歌舞伎」があります。長浜に住む主人公のたかしは、子ども歌舞伎に、お姫さまの役で出ることになりました。たかしは、曳山まつりが昔から伝わる町の大切なお祭りなので、よろこんで引き受けることにしたのです。お祭りの日まで、毎日毎日、猛練習が続きました。そして、いよいよ明日は曳山まつりの本日。日が暮れてから、夕渡りがはじまりました……。伝統の祭りに、湖北地方に伝わる「お花ぎつね」の伝説を折り込み、歴史の町の風土とそこに暮らす子どもたちの姿をいきいきと描いた本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
8
滋賀県長浜市に伝わる曳山祭りを題材に、土地に残るお花ぎつねの民話をプラスしたお話。曳山の上で、子どもたちが歌舞伎を演じる伝統的なお祭り。演目を集中的に稽古し、全国から集まるお客さんの前で熱演する。おばあちゃんから聞かされたお花ぎつねの話は、どこかユーモラスで、どこか儚い。祭りの喧噪と終わった後の物淋しさとが、印象的。お花ぎつねは誰かの心のなかで生き続ける。2016/07/21
ツキノ
7
図書館の書庫の絵本を読もうキャンペーン・19 琵琶湖のほとり滋賀県長浜市のおはなし。大通寺に住んでいるお花ぎつねのエピソードの後に、長浜曳山まつりが描かれている。たかしは子ども歌舞伎で「鬼一法眼 三略巻 菊畑」のお姫様を演じる。もしかしてお花ぎつねが…?という含みがいいな。2017/04/25
絵具巻
1
文京区立根津図書館で借りました。2016/05/19