社会の変え方 日本の政治をあきらめていたすべての人へ(明石市長・泉房穂)

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社会の変え方 日本の政治をあきらめていたすべての人へ(明石市長・泉房穂)

  • 著者名:泉房穂
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • ライツ社(2023/01発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784909044396

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内容説明

市長になったのは、障害を持った弟に対する冷たい社会への「復讐」だったーー。
就任までの経緯にはじまり、
明石市で実行した「日本初」の政策の数々、市民の「生きやすさ」とまちの「経済」にもたらした効果、
また「明石でできることは全国でもできる」を合言葉に、その実現に向けて実行した「お金と組織の大改革」の舞台裏まで。
コロナ禍で見えた自治体から国を変える可能性、
そして、日本の政治をあきらめてしまっていたわたしたちへのメッセージ。

いま、もっともその動きを注視される政治家、泉房穂がまとめたのは、
「社会の変え方」そのものでした。


<出版社より>
版元は明石市の出版社ライツ社です。
実際に明石で暮らすいち市民だからこそできる、当事者目線からの編集を行いました。

2011年、泉さん初めての明石市長選。
対立候補は、自民党と民主党が推薦、兵庫県知事も支援、医師会、商工会議所、商店街連合会、労働組合など業界団体のほとんどと、市議会の全会派が全面支援を表明していました。
つまり、政界や業界の組織票はすべて相手方に回っていました。
一方の泉さんは、無所属です。出馬会見で、記者から問われました。「相手陣営は盤石です。政党も業界団体も固めて、知事の支援も受けています。あなたに支持母体はありますか?」。
この質問に泉さんは、はっきりと答えました。
「支持母体は市民だけです。でも、それで十分だと思っています」と。記者やカメラマンは薄ら笑いを浮かべました。
形式上、重ねて「勝算は?」と質問が続けられ、再度、泉さんははっきりと答えました。
「当然あります。勝てますし、必ず勝ちます。それが明石のまちと市民のためだからです」。
そう言って会見を終えたのが、今から12年前のことです。

市長選は一騎打ちの激戦となりました。
結果はわずか69票差。相手の得票数53993票に対し、54062票。
1人ひとりの「1票」が積み重なり、政党や業界の壁を破り、市民とともに勝ち切りました。
69票という僅差は、たった35人が態度を変えるだけでひっくり返ります。人口30万人近くの都市で、たった1クラス分の差です。
「泉さんは、わしが通してやったんや」と言い合う市民の声が市内のいたるところで聞かれました。
2011年4月24日、明石市民の1票がなければ、今日の明石市はありません。
市政の転換も「5つの無料化」も「全国初の施策」も「10年連続の人口増」も実現していません。きっとこの本が書かれることもなかったでしょう。

おそらく全国でも、いまの明石市民ほど、自分の1票の持つ力を信じている市民はいないのではないでしょうか。
あの日私たちは、私たちの手で、私たちの未来を変えたのです。

本書に泉さんが綴ったのは、こうして明石市民が選んだ未来にどんなことが起こったのか。
示してくれたのは、「政治を変えることができたら、私たちの生活は変わる」という事実です。
明石市民が感じている政治への希望を全国のみなさんにお届けできたらと思っています。
そして、明石市の現実が全国どこのまちにとっても、あたりまえのことになればと願っています。
ご期待ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本 正行

89
私の住む街、兵庫県明石市の市長、暴言で辞職、市民から再出馬を望まれて再選、今春、引退、ほんとうは、もっとやりたかったし、市民も多くが市長職続行を望んだ。全国的に評価された子育てや18歳以下の医療費無償をはじめ障碍者やその他福祉施策も充実させた。一地方都市でありながら、議会との軋轢にもめげず、旧来の体制を破壊し、よりよいまちづくりに努めた功績は、市民の一人として高く評価している。今後も様々な場面で活躍願いたい。なんなら3年後再び市長職への復帰も要望したい。また一地方都市戻っているかもしれない。泉市政へ戻せ2023/12/26

つーこ

44
偉い人なのに偉ぶらず、私たちに分かりやすい言葉で語られており、とても好感が持てました。人に嫌われないように小さく生きる政治家が多い中、多大な覚悟を持って明石市、強いては日本のために険しい道を歩んだ泉市長は貴重な人材です。どうか、今後も日本各地で活躍してほしいと切に願います。2023/05/03

kawa

33
権力とは「世の中の『できない』を『できる』に置き換えていく大きな力」。地方自治体のトップがその権力を弱者のために使うと、ここまでのことが出来るという実践の書。筆者は明石市長を3期務めた方だが、本書を読むまでほとんど知らなかった。チャンスがあれば明石市に行って見たい。「目から鱗落ち」の秀逸本。2024/10/28

それいゆ

29
時折お目にかかるニュースでは毒舌の市長というイメージですが、その市政は住民ファーストでおおいに評価されているととらえていました。市議会議員を恫喝?したとやらで今回政治家を引退するというニュースを聞いていました。統一地方選挙で自身の支持する候補者が新市長に当選したとのこと。私はここまでしか知りませんでしたが、この本を読んで目からうろこでした。教育学部を卒業してその後司法試験に挑戦し弁護士活動を始めたとは、私には驚愕です。こんな首長、私たちの町にも出現してほしいですね。2023/05/16

ばんだねいっぺい

26
幼少のエピソード、そして、市長としての実績から、大変に立派な人物だと思った。そして、その立派さ故に、弱者の捉え方が一面的や過ぎないかと思った。そんなに人間は立派じゃないし、弱者と強者に分かれるわけではない。また、目的のためにまっすぐ進めるとも思えない。そんな人間の不完全さを認め、実行をやめるのではなく、ペース配分や、動機付けを組織的にやっていただけたらと思った。2023/12/30

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