日経ビジネス人文庫<br> 大戦略の思想家たち

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日経ビジネス人文庫
大戦略の思想家たち

  • 著者名:石津朋之【著】
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  • 日経BP(2023/02発売)
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  • ISBN:9784296115723

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内容説明

ウクライナ危機によって安全保障が身近なものとなってしまった世界。安全保障を理解する上で、その枠組みといえる大戦略(グランドストラテジー)の理解が不可欠だ。大戦略とは戦場の勝ち負けを超え、国家の命運を左右するもっとも次元が高い戦略。地政学から外交、核抑止戦略まで国際政治を理解する上で欠かせないフレームワークだ。

 本書は、そのエッセンスを大戦略の枠組みを構築した6人の巨人たちから学ぶガイド『大戦略(グランドストラテジー)の哲人たち』(2013年、日本経済新聞出版社刊)を『大戦略の思想家』と改題してビジネス人文庫として刊行するもの。

 本書が取り上げる大戦略の思想家は以下の6名。多くの著作が翻訳されている。
(1)ハルフォード・マッキンダー イギリスの地理学者で「地政学の父」と呼ばれる
(2)マイケル・ハワード イギリスの歴史家で今日の戦争学・戦略学を主導
(3)バーナード・ブロディ アメリカの国際政治学者で、各時代の抑止の概念を確立
(4)ヘンリー・キッシンジャー アメリカの歴史家で対中外交やソ連とのデタント(緊張緩和)の実務家としても活躍
(5)エドワード・ルトワック アメリカの国際学者で多くの著作で知られる
(6)マーチン・フォン・クレフェルト イスラエルの歴史家で、クラウゼヴィッツの『戦争論』に真っ向から挑戦

目次

序 章 大戦略(グランド・ストラテジー)とは何か

第1章 ハルフォード・マッキンダーと「戦略地図」

第2章 マイケル・ハワードと戦争学、あるいは戦争と社会

第3章 バーナード・ブロディと抑止戦略

第4章 ヘンリー・キッシンジャーとその外交戦略

第5章 エドワード・ルトワックと戦略のパラドクス

第6章 マーチン・ファン・クレフェルトと「非三位一体戦争」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

16
<本書は二〇世紀の大戦略(グランド・ストラテジー)の思想家、とりわけ二〇世紀後半生まれの一般の読者に馴染みの深い人物に焦点を絞り、「理論」(すなわち研究者)と「実践」(すなわち実務に携わる政治家や軍人)の立場から大戦略について考えようとする試みである>(はじめに より)取り上げられているのは、〝地政学の父”と呼ばれるハルフォード・マッキンダー、イギリスの歴史家であるマイケル・ハワード、アメリカの国際政治学者であるバーナード・ブロディ(続く 2023/10/17

錢知溫 qiánzhīwēn

4
 素晴らしいの一語に盡きる。マッキンダー、マイケル・ハワード、バーナード・ブロディ、ヘンリー・キッシンジャー、エドワード・ルドワック、マーチン・ファン・クレフェルトの六人の戰略思想に關する好個の"導讀"(讀書案內)  石津氏は日本に戰爭學を根付かせようと懸命に活動されてそうな。なるほど、要點をまとめ的確に說明する力が羣を拔いており、各學者の評傳としてもよくまとまっており魅力的であった。特にハワード卿に關しては石津氏の敬意が滲んでいると思う。石津氏の他の著作も、紹介されている六人の著作も讀むとしよう。 2024/06/26

Yuhei Kudoh

2
「グランドストラテジー」について、碩学6人の思想をコンパクトにまとめた、有難い文庫本。日本においてタブーとされてきた「戦争学」を含むため、刺激が強い。著者自身の考えが強くにじみ過ぎて、あからさまにバイアスがかかった部分も散見されるが、その分、何が論点なのかが分かりやすい。面白かったのは、バーナード・ブロディの核抑止論(戦争を回避する以外の目的は存在しない)と、エドワード・ルトワックの「ポストヒロイック・ウォー」。戦争は政治の延長か、それ自体がアートなのか、今日においてセンセーションな話題を含む。2023/05/20

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