内容説明
戦慄の怪談・奇譚が108話
日本全国から採話した高密度・実話怪談シリーズ第4弾
怪談作家・川奈まり子が恐るべき数の取材で得た、短くも濃厚濃密な怪異を綴る人気シリーズ第四弾。
・砂浜で全身濡れそぼった女と現れた男友達、その後…「ぬれをなご」
・高熱にうなされる娘が蠢いている。掛け布団を捲ると…「白蛇を解く」
・幼い息子が突然、しっかりした口調で話し始めた内容は…「神のうち」
・職場を辞めた天涯孤独な男性が現れたのは…「最期の居場所」
・幼い頃の初恋。その切なくも奇妙な末路「夢枕の恋」
・新居で起こる怪異の数々「ドアに刺さっていた」
・前作『実話奇譚 邪眼』収録の「鯉」の驚愕の後日談「鯉 魚腹に葬らる」など怒涛の108編+1話!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
27
ホラー。同じ人からの怪談話が多く、そんなに集まるものなのか不思議に思った。分析するのも面白い。怪異と感じるか否かで、話になるかどうか変わるのだろうな。2023/04/16
まさ☆( ^ω^ )♬
10
シリーズ第四弾。段々と現象が派手になって来ている様な気がする・・・。教訓めいた話も結構あったり。もう、怪しい物や場所には絶対に近付かない方が良い。ガン無視に限る。肝試しとか自ら会いに行っちゃうお調子者は大概痛い目にあう。何が怖いって、痛い目が死にお読んでしまった人の多い事。メチャクチャ理不尽だ。通り魔に出会ってしまった様なものだ。 本シリーズは、隙間時間で気軽に読める怪談集なんだけど読み始めるとつい読み耽ってしまう。次巻も続けて読んで行きます。2025/08/09
qoop
10
ドキュメンタリー的志向の著者が、考証を抑えつつまとめた掌編集。ただその特色は随所から溢れて来る。というのも、収録作のうちに、舞台がどこか特定でき、それが土地の方から伺った場所の持つ空気感と符合し、妙な気分で読み終えた話があって。なるほど、著者の怪談がハマると、目前に突き付けられるようにして実話の備えた硬い感覚が刺さるものなのか、と。他の話とは異なる次元で印象に残ったが、おそらくどの話にもそうした可能性がある訳で……ご当地怪談より貰い事故感が強く、改めて現場を共有するという怪談の魅力を味わった。2023/02/03
澤水月
8
「寺族」なる言葉、初耳…お寺の一家。寺族だった頃を振り返る話者による終盤数話がとても味わい深い(しかし煩悩人形…)。水俣病の第一世代の怪談は公害と当時の荒んだ人心あぶりだす。全体に情、想いが強い奇譚多く面白かった。怪談の良さと話者の信頼性(あやしさ)のバランスも楽しむ2023/07/28
せい
8
普通100話構成が多いと思うけど、これは108あるので101話目であ、まだあったんか笑!と嬉しい悲鳴。川奈さんは地元が八王子で私と近いのでめちゃ地元の話があったりして楽しい。2023/05/07
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