「超スマート社会」への挑戦―日本の光・量子テクノロジー開発最前線

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

「超スマート社会」への挑戦―日本の光・量子テクノロジー開発最前線

  • ISBN:9784492962190

ファイル: /

内容説明

光・量子が、半導体、スマート製造、スマートモビリティ、セキュリティを変革する。
最先端の光・量子コンピューティングで「超スマート社会」の実現へ!
デジタル未来社会Society 5.0実現を目指す最前線をわかりやすく紹介。

日本政府が2022年に公表した『量子未来社会ビジョン』では、2030年には国内で、量子コンピューティングを含む量子技術の利用者を約1000万人とすることが目標として掲げられている。今や、量子技術は、近い将来に我々の身の回りに根ざす重要技術であると位置付けられている。
本書では、国家プロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」第2期の「光・量子を活用したSociety 5.0実現化技術」をテーマに、最先端のイノベーションや研究成果、社会実装への取り組みなど、プロジェクトの全貌をわかりやすく紹介。
『ここで生み出されたイノベーションを産業や企業のビジネスで生かすことができれば、半導体などのスマート製造、自動運転やロボットなどのスマートモビリティをはじめ、多くの分野で日本経済や日本企業の成長に貢献できるのではないでしょうか。日本はこの分野で、世界をリードする潜在力をもっていると確信します。』(「おわりに」より)

科学技術イノベーションが拓く、新たな社会とビジネスのあり方を問う注目の一冊。

目次

はじめに
第1章 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の概要
第2章 SIP「光・量子を活用したSociety 5.0実現化技術」の概要
【コラム】国際シンポジウムで明らかになったエコシステムの仕組み
~世界的に評価の高いドイツ・オランダ・台湾の科学技術の社会実装事例
第3章 研究開発拠点の研究成果と社会実装
[インタビュー1:東京大学] レーザー加工CPS開発でパラダイムシフトを実現する
~CPSによる飛躍的な生産性向上が日本の労働力不足解消の切り札に
[インタビュー2:浜松ホトニクス・宇都宮大学]レーザー加工を革新するデジタル光制御の開発
~グローバルな社会実装を進めるための海外連携
[インタビュー3:京都大学]フォトニック結晶レーザーがもたらす業界のゲームチェンジ
~LiDARセンサーの革新でスマートモビリティを加速する
[インタビュー4:九州大学] 九州半導体アイランド実現に向け量子コンピューティングシステム研究センター設立
~半導体工場での量子コンピューティング導入に向けイジングモデル定式化支援
[インタビュー5:NICT(情報通信研究機構)] 量子コンピュータ時代の量子セキュリティ技術開発の重要性
~現在のインターネット上での暗号は量子コンピュータの登場ですべて解読される
[インタビュー6:早稲田大学・慶應義塾大学] Society 5.0を実現する量子コンピューティング
~人員シフト最適化をイジングマシンで実行するソフトウェア開発の実例
第4章 光・量子技術を社会に還元するCPSプラットフォーム
第5章 関係者座談会:SIPを成功に導くための新たなマネジメント手法について
おわりに──監修者から──

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

60
量子コンピュータには量子暗号で対処できる。なるほど。 イノベーションギャップ、ダーウィンの海、を渡るために(研究を社会で実現する手助け機関)、ドイツにはフラウンホーファー、オランダTNO,台湾ITRL 2023/03/08

momogaga

36
光量子コンピューターに関心があり、手に取りました。「量子未来社会ビジョン」という日本の国家プロジェクトに関わるプログラム等の概要及び推進状況を学ぶことが出来ました。今後の社会への実装状況をウォッチしていきたいと思います。 2023/08/11

takao

2
ふむ2023/02/21

chuji

2
久喜市立中央図書館の本。2023年2月初版。書き下ろし。Society1.0 = 狩猟社会、Society2.0 = 農耕社会、Society3.0 = 工業社会、Society4.0 = 情報社会、Society5.0 = 新たな社会、というのだそうです。今現在の情報社会にも乗り遅れているのに、どうしよう😞💨2023/02/14

Humbaba

1
多くの人が思い描く未来は、何もしなくても自然と得られるものではない。その描かれた未来に対してどうやったら実現できるかの理論を検討し、実際にそれをハードに起こしたからこそ実現へと向かっていく。新しい社会を作るためには一人や一つのグループだけの力では不足であり、それぞれの専門家が自分たちの領域を進めつつ、互いに協力し合うからこそ実現への道が開かれる。2023/09/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20575283
  • ご注意事項