山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫 太陽のかけら アルパインクライマー 谷口けいの軌跡

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山と溪谷社
ヤマケイ文庫 太陽のかけら アルパインクライマー 谷口けいの軌跡

  • 著者名:大石明弘
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 特価 ¥550(本体¥500)
  • 山と溪谷社(2023/01発売)
  • 蝉しぐれそそぐ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/3)
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  • ISBN:9784635049665

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内容説明

“クライミング界のアカデミー賞”と称されるピオレドールを女性で初めて受賞した谷口けい。
世界に認められた一流のアルピニストでありながら、山や自然に対するしなやかな感性を持ち続け、ヒマラヤにもウラヤマにも等しい愛情をもって登り続けた彼女の生涯は、2014年12月、大雪山でのアクシデントで幕を閉じることになってしまった。

しかし、彼女の言動に強い影響を受けた登山者やクライマーは数多く存在する。
そのひとりであり、パートナーとして何度も谷口と山をともにした山岳ライターの大石明弘が、彼女の生涯を独自に取材してまとめた谷口けいの評伝。 

■内容
第1章 クリスマスイブに
第2章 アドベンチャーレース
第3章 はじめてのヒマラヤ登頂
第4章 小・中学校時台
第5章 極限の壁から八〇〇〇メートル峰へ
第6章 アメリカ留学
第7章 女性初のピオレドール賞
第8章 自転車と文学と山と
第9章 さらなる難壁へ
第10章 新たなる旅
第11章 パンドラ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

breguet4194q

127
クライマーは、登攀ルートを「ラインを描く」と言う。登頂後、自分が登った山を空から眺めても、そのラインが見えると言うから恐れ入る。日本人女性で、登山界のアカデミー賞と言われるピオレドール(金のピッケル)賞を授賞。実在したモデルのバイタリティーと人生観に圧倒されます。世界の8000m級の山々を登攀した彼女が、国内の2000mにも満たない山で滑落死。早世したのが残念でならないです。極限の状況下に勇んで進み、リアルに生と死の狭間で、己の生き方を見つめるクライマーって、ホントにすごいと実感できました。

KEI

33
今年の1月にラジオ番組山カフェで知った本。本書は2015年に北海道で帰らぬ人となられた、クライマーの谷口けいさんの生涯を残しておきたいとの思いで書かれた。登山界のアカデミー賞と言われるピオレドール賞を受賞しながらも、肩書を問われると「山を登る旅人かな」とはにかんで答え、ストイックな挑戦も笑顔を絶やさない。そんな幾つかのエピソードを丹念に掬い上げていた。山でもどこでも多くの出会った人に影響を与え、「けいさんに出会わなければ今の自分はなかった」と言わしめたけいさんは今も輝いているのだろう。2023/07/15

タカボー

6
2015年山で亡くなった谷口けい。登山家の言葉ってグサグサ心に刺さるし、生き方を考えさせられる。「世界中にある素晴らしい人生のスパイスをゲットしに」死ぬかもしれないけど、行かずにはいられない気持ちが理解できてしまう。自分も人生の全ての事にそういう気持ちで向き合いたいなって思わせる。でも本書の最大の魅力はそこじゃない。彼女が周りの人間に与えた影響に主題を置いてる点が良いし、彼女に影響を受けた人達の言葉がまた心に刺さる。取材も丹念だし、数ある登山家評伝の中でも屈指だと思う。2025/07/27

m

6
K2未踏ルートに挑んだ平出氏の元パートナーということで読んだ一冊。 背中を押してもらえる言葉がたくさんあった。 けいさんは当時の仲間達だけでなく、読者である私の背中も押してくれたのだ。 私自身、私生活で挑戦するか悩むことがある。 だが、まずはやってみる、そんなマインドになった。2025/06/18

a.i

6
★★★今年7月にK2で滑落して亡くなられた平出和也さんとのエピソードも多いので、読んでいて苦しくなった。 この本の著者が先月、当時谷口けいさんが再挑戦する予定だったパンドラ北東壁を完登したというニュースを先ほど偶然雑誌で読んだ。驚くほどタイムリーな読書だった。2024/12/17

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