負けかたの極意

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負けかたの極意

  • ISBN:9784062183505

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内容説明

野球も人生も、たくさん勝つ人ほど、同時にたくさん負けている。負け、失敗、ミスジャッジを前に、勝負を投げた負け犬にならないかぎり、最後の最後まで結果は分からない。名将・野村克也氏をもってしても、監督して24シーズン、3204試合を闘い、最後にわずか2つ勝ち越したにすぎない。目先の1勝より価値があるのは、3000試合以上、勝負の土俵に上がり続けたこと、そのものにある。人生の深遠を教えてくれる人生訓!


●善く勝てる者は、善く負ける方法を知っている!
たった1敗をきっかけに、頂点から奈落の底にまで落ちてしまうチームや組織もあれば、負けが込んでいるようで、気がつけば最後にトップを取るところもある。人は目先の勝利やヒーローにばかり目を奪われるが、本当に強い者は、最後にトップを取る者だ。弱者には弱者の戦略があり、奢れる強者を逆転することは決して夢物語ではない。
人口減少、世代間格差拡大、国際競争力減退……目先の個々の現象としては「負け」しかなくなった日本人の常識を覆し、最後に勝利をつかむ「負けない」ための局地戦の負けかたの極意を語る。不世出の<雑草>の名プレイヤーにして名将である野村克也氏の勝利をコントロールする哲学の集大成の1冊。すべてはこの1冊を語るためにあった!

目次

第1章 人は勝利から学ばない
第2章 敗者の特権
第3章 再生も負けからはじまる
第4章 負けかたの極意
第5章 負けを活かすために何が必要か
第6章 負けを活かすリーダーの条件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

下町ロコモーティブ

15
*先頃、奥さんを亡くしたノムさん、沙知代さんが男みたいで捕手であったノムさんがなんとも包容力溢れる女房役を務めていた様に思えた。なかなか出来る事ではありません。決して他の一流選手の様にセンス溢れる選手では無かったがMVP5度、首位打者1度、本塁打王9度などの華々しい成績を残し、その後色々な球団に望まれて24年間もの監督生活も送る事が出来た。自分が不器用で要領が悪い事を理解し努力をし続ければ勝者になれると説いています。つくずくノムさんは凄い人だと感心しました。 2018/01/12

p.ntsk

13
野村さんならではの切り口。どの世界でも成功あるいは勝利していくには限りない自己変革が必要なのだと感じました。まず自分自身の置かれている状況を冷静に見つめること。その上で自分に何が足りないか自分の武器は何か見極めてそれを磨くこと。正しい方向での自己練磨が大切。自身平凡な才能だったと語る野村さんの言葉には実績を残されたが故の説得力があります。また管理・指導する立場からみた時にはいかに人を生かすかの要諦があるようにも思いました。2013/07/20

フラグ

5
★★★★☆善く勝つものは、善く負ける方法を知っている。これは目から鱗がおちた。短期的な勝ちよりも長期的な勝ちのためなら、負けを受け入れて次にいかすこと。この考えはできなかった。つねに最悪の状況を想定し、予感、予測、予防という考えがあれば想定内で対処できる。それが、常に最大な対処法を考えていれば取り組める。勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなしだ。突き詰めれば答えが出るので、対処ができる。負けるには理由があるからだ。逆にいえば、そのポイントを抑えればいいだけだ。2013/12/28

Honey

4
これはとても良い本。電車やカフェで読んでいてもこの表紙でかなりギョッとされる。バッグにこの本が入ってると「また変なの読んでるー」「ちょ、なにそれ?!」と笑われる。この本は冒頭の講談社から負け方について書いてくれと言われて正直頭にきた。常に勝つ気持ちだけでやっている。それなのに世間的に見たら「負け=野村」なのだというところで野村さんに惹き込まれてしまった。とにかく知らない野球選手の名前がたくさん出てくるし、落合が天才と言われても野球を知らないので分からない。でも、人に薦めたいくらいとても良い本だった。2016/09/07

ぼっこれあんにゃ

4
◎野球のプロになることは、貧乏から脱け出すための手段であって、目標ではなかっと言う、ノムさんの著書。自分の欠点をいかに克服してきたか、失敗から教訓を得てきたかが伝わってくる。「失敗と書いてせいちょうと読む」「結果ではなくプロセスを重視する」「組織はリーダーの力量以上に伸びない」「アドバイスは欠点の指摘ではなく、矯正を具体的に」等、至言のオンパレード。選手としても指導者としても一流であったノムさんの、人や組織はいかにすれば成長するのかをテーマとする良書。2016/06/29

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