内容説明
詐欺師の母親の元でノーラは何度も名前を変え、その度に人を騙す方法を学んできた。ある日、彼女は友人と強盗事件に巻き込まれ……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃお
27
詐欺師の母親に育てられたノーラ。銀行強盗に巻き込まれ恋人と親友と共に人質になり、詐欺師としての能力で強盗に立ち向かう現在のパートと、ノーラが何度も名前を変えて詐欺を行ってきた過去のパートが交互に語られます。ノーラの能力によって痛快な姿が見られるのかと思いましたが、メインは過去。母親に喜んでもらいたく自分を消してきた結果、大きな傷を負ったノーラ。軽いノリのようだけどテーマは切実で重く、ノーラが自分を肯定し、未来を得ようとする力強い姿は、痛々しくもあるけれど、母親との対面シーンの心の叫びに胸を打たれました。2023/07/10
み
21
感想を読んで気になった作品。銀行強盗に立ち向かう場面は楽しんだものの、壮絶な過去とかにひるみました。2023/06/05
拓郎
20
もう少しスタイリッシュな物を期待してました。残念。2023/05/30
羊山羊
20
毒親に育てられ過去に苦しむノーラが大切な人を救うために自らの過去を全て使って銀行強盗と戦う小説。ヒギンズやマクリーンの小説にでも出てきそうな自らの人生と苦難に倦み疲れたノーラの背中。それが抜群にかっこいい!同時に銃を持った強盗2人に知略のみで立ち向かうスリリングさと緊張感は唯一無二!立派な冒険小説だ。2023/04/22
四弦桜
19
17歳の少女ノーラ。恋人のアイリス、元恋人で親友のウェスとともに入った銀行で、強盗にあい人質にされてしまう。ノーラは2人を助ける為、"詐欺師の母とともに捨てた詐欺"をもう一度使う。 とにかくハラハラさせられて面白かった✨✨きっとノーラを応援してしまう!2023/04/23