ハヤカワ・ミステリ<br> 赤い霧

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ハヤカワ・ミステリ
赤い霧

  • 著者名:ポールアルテ【著】/平岡敦【訳】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 早川書房(2023/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150017590

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内容説明

“フランスのディクスン・カー”と評され、日本でも二年連続ベスト1に輝いた著者が、十九世紀末の英国を舞台に、十年前の密室殺人とロンドンの連続娼婦殺人事件を融合させた冒険小説大賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オフィーリア

74
ずっと読みたかった作者様。過去に発生した密室殺人の謎を求めて身分を偽って調査を始めた主人公。ところが新たな殺人事件が発生し…というあたかもド本格に思えるストーリー。不可能犯罪、犯人の消失と魅力的な謎も散りばめられてお話は進行しますが、本格物に思えたお話はいつの間にか想像もしなかった展開に。序盤の流れから後半のストーリーを予想出来た人は居ないのでは無いでしょうか。トリックは正直肩透かしですがそれをものともしない展開で大満足な読書でした。2022/04/21

HANA

72
十九世紀の英国を舞台にしたミステリ。著者お馴染みの名探偵は不在。前半は過去衆人監視下で起きた密室の謎を解く本格ミステリ。後半はホワイトチャペルの世界一有名な殺人鬼を扱ったものとなっている。試み自体は面白いけど、ちょっと分裂してる印象を受けるなあ。前半のポイントは密室と語り手の正体探しなのだが、正体探しの方は見事に騙されました。いやどう考えても彼以外には有り得ないよね、簡単な問題だな。と侮ってたら見事に不意打ちを喰らわされました。正体がばれるシーンも良し。前半本格、後半サスペンスと考えると二度美味しいかな。2023/11/19

とろこ

59
フランスのディクスン・カーと呼ばれるポール・アルテによる、本格推理小説にして冒険小説。1880年代のイギリスが舞台。第一部では、新聞記者を名乗る男が、かつて密室殺人が起きた村を訪れる。すると、新たな殺人事件が起こり…。第二部では、犯罪史に名を残す、あの切り裂きジャックや、有名な探偵と助手までが登場する。恐らく、第二部は不要だという意見も多いと思う。私も、一部だけでも良かった気がする。が、これはこれで、謎解きに必要な情報は前もって読者に提示されており、フェアなので、悪くはないと思う。2018/10/17

geshi

26
序盤は語り手シドニーとコーラとのラブロマンスに重点が置かれ、事件が解決を見てから終盤では切り裂きジャック事件の話になる奇妙なストーリー構成。二つの衆人環視密室の謎は魅力的に出されているが、トリックはあまりに単純すぎて肩透かしを食らう。”信頼できない語り手”を全編に渡って仕掛けてきて、読んでいてどこに気持ちを置いていいのか分からなくなる。やりたいことは伝わるし読者を騙そうという気概もあるのだが、綺麗に整わない所が味わいだがら、そこで好き嫌いが分かれる作家だなぁ。2022/01/21

ヴィオラ

11
自分は情報を仕入れてから読んじゃった、というかその情報を知って、それ目当てで探し出して買った一冊なのでアレだけど、未読の人は極力まっさらな状態で読んで欲しい。内容的にダメっていう人もいそうだけど、好きな人なら第二部へ入ってからのゾワゾワする感覚をきっと楽しんでもらえるはず。僕は楽しみましたw ネタバレしないように書くとなんだかモヤッとした感想になっちゃうね(;'∀') 一瞬だけど北原さん案件でした。2017/05/12

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