光文社古典新訳文庫<br> 郵便局

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

光文社古典新訳文庫
郵便局

  • 著者名:チャールズ・ブコウスキー【著】/都甲幸治【訳】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 光文社(2023/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334754723

ファイル: /

内容説明

仕事は楽勝、配達先で女ともヤレて……のはずが、試験を受けて代用の郵便配達人になってみるとむちゃくちゃキツい。正職員の連中はひどい雨の日や配達量が多い日には欠勤しちまうし、ボスは意地悪だ。それでも働き、飲んだくれ、女性と過ごす、そんな無頼生活を赤裸々に描いた自伝的長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

84
ヘミングウェイに魅せられていたというが、歯切れのいい短文が続き、恐らくは都甲幸治氏の訳も預かってだろうが、分かりやすく乗りやすい。世間にもだが、読者にも媚びを売る気はさらさらない、チムスキーのその気風の良さが魅力だ。2023/02/06

NAO

66
この作品は、30歳で働き始めた郵便局でのとんでもない仕事っぷりが描かれている。「とんでもない仕事っぷり 」というのには、二つの意味がある。ひとつは、その郵便局という職場がとんでもなくブラックだということ。ところが、作者は超過酷な仕事を押し付けられても負けていない。勝手に休むし、上司の叱責も屁とも思っていない。配達先の女性と楽しんだり、競馬にどっぷりひたったり。過酷な仕事に押し潰されることなく、自分らしさを持ち続けたブコウスキー。誰もがそうできるわけではないから、彼のこの奔放さにスカッとするのだろう。2023/05/09

harass

47
日記のように無造作に書かれるブコウスキーの自伝的小説。郵便局の理不尽なしきたりと癖のある人物たち、さらに癖があるのが主人公で、配達先の女性に手を出したり、規則に反抗したり。結局何年かは正規職員として働いているのに驚く。根は真面目なのだろう。2023/07/22

Shun

39
初読み米作家ブコウスキーのデビュー作。自伝的長編の本作で、主人公は70年代アメリカの郵便局で働く男として描かれる。話の大筋は郵便局での単純作業や、理不尽に割り当てられた配達地区であくせく働く労働者を描いた古典的な職業小説。一昔前の合衆国郵便局の仕事風景が分かる稀有な物語と言え面白いと思った。しかし主人公の勤務態度は不真面目で反抗的、良い仕事をといった情熱もない。ひたすら労働の嫌な場面や労働者の辛い立場が強調され、むしろこれが仕事なんだと現実を教えているようだ。どんな魅力的な仕事でも何かと苦労があるように。2023/02/23

こうすけ

30
大好きなブコウスキーが、いよいよ“古典”として新訳。ずっと読みたかった郵便局員時代の話。“全世界が手に入れられないなら、何もなくていい”というブコウスキー節に毎度ながらしびれる。そんな野放図な男の、プロフェッショナルとは正反対な仕事の流儀が語られる。上司にはこれぐらい傲慢不遜でありたい。ブコウスキーによる出産立ち会い談も。“女は生まれつき苦しむようにできてる。だからいつも愛してると言われないと気がすまない”。こんな詩的な言葉が飛び出すのは天才だからです。年明けからパワーをもらいました、ありがとう。2023/01/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20437278
  • ご注意事項