フロイトと教育

個数:1
紙書籍版価格
¥3,190
  • 電子書籍

フロイトと教育

  • ISBN:9784326299355

ファイル: /

内容説明

教育学者かつ精神分析家である著者は、教育者が自らの無意識を反復し、自らが子ども時代に受けた扱いを再現してしまう「『乱暴な』教育」の問題点を指摘し、教育を精神分析と同様、自らを知的対象として捉えることを提唱する。フロイトの著作全体からフロイト理論を再構成することにより、フロイトの教育思想の今日的意味を析出する。

目次

はしがき

第一章 フロイト、精神分析、教育
 一 イントロダクション
 二 読者のための手引

第二章 フロイトの教育と私たちの教育
 一 ナラティブの権利
 二 メタサイコロジーとその変遷
 三 フロイトの臨床実践
 四 精神分析に対する異論や反論
 五 教授法
 六 フロイトの執筆様式
 七 なぜフロイトを読むのか
 八 私たちの教育

第三章 転移性の愛、あるいはマニュアル化の回避
 一 愛
 二 ナルシシズム
 三 技法についての論文
 四 転移という概念の系譜
 五 マニュアルを求める声
 六 技法上の問題にともなって生じる実存的課題
 七 テクニックからテクネーへ
 八 フロイトの教育体験を振り返る

第四章 集団心理学と愛の問題
 一 期待の心理学
 二 不気味なもの
 三 「現象の範囲」
 四 欲動
 五 「ヤマアラシたちの共棲」
 六 社会的な精神と原始群族
 七 「わき道」にて

第五章 未解決の問題としての「乱暴な」教育
 一 何が問題なのか
 二 心理的な意味の獲得
 三 遊び
 四 教育の威光
 五 寄る辺なさと幸福
 六 知の二原理
 七 不幸と攻撃性
 八 未解決の問題としての教育
 九 読解という問題


文献一覧
あとがき
用語解説
事項索引
人名索引

最近チェックした商品