内容説明
戦後日本を代表する前衛美術グループ、具体美術協会(略称:具体、1954~1972)の主要メンバーの一人である田中敦子(1932~2005)に関する初の研究書。田中作品の独創性を考察すると共に、具体のリーダー・吉原治良やメンバーの金山明との関わりの中で、その特質がいかに形成されたかを明らかにする。これまで十分に議論されてこなかった田中や金山の作品を丁寧に見直し、具体の研究に新たな視点を提起する。
目次
第1章 具体美術協会および田中敦子の先行研究
第2章 《電気服》から見た田中敦子作品
第3章 田中敦子の「絵」――絶え間ない構造の変換と身体との結びつき――
第4章 金山明による作品の特質――空間をめぐる思索と実践――
第5章 金山明の電動機器による描画の誕生――白髪一雄との対照性――
第6章 田中敦子の1950年代半ばにおける金山明との関わり
第7章 アンフォルメルと吉原治良
第8章 吉原治良の「物質」をめぐる思考と「具体」概念の形成
第9章 田中敦子、金山明、吉原治良の関係の推移
「田中敦子 自作を語る」芦屋市立美術博物館でのトーク書き起こし
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