メディアワークス文庫<br> 妖怪の遺書、あつめてます

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メディアワークス文庫
妖怪の遺書、あつめてます

  • 著者名:岡田遥【著者】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • KADOKAWA(2023/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784049147025

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内容説明

妖怪の遺書――それは妖が遺した未練が形として現世に残ったもの。託された人間に、未練に因んだ霊障をもたらす厄介な遺書を受け取ってしまった女子高生・野乃子は、遺書を蒐集する骨董品店の主・茅島に助けられたことをきっかけに、遺書にまつわる事件に関わるようになる。
 母子二世代にわたり愛用された鏡に宿った付喪神。長年老夫婦と暮らした猫又。人に想いを寄せる橋の神。
 様々な妖が散り際に何を欲し何を願ったのかを、遺書から紐解くあやかし奇譚集。


◆登場人物&キーワード◆
檜村野乃子【ひのむらののこ】
妖怪の遺書を受け取り「笑顔が取れない」という霊障を受けた女子高生。二人暮らしだった母を亡くし、百箇日の法要までに霊障を解いて泣けるようになりたいと望んでいる。

茅島【かやしま】
海沿いで寂れた骨董品屋『ロマンス堂』を営む皮肉屋の店主。妖怪が書いた遺書を蒐集している。

妖怪の遺書【ようかいのいしょ】
一、妖怪が死する間際に、その未練をしたためた手紙。
二、受け取った者は未練にまつわる「霊障」を受ける。
三、「霊障」を払うためには、死した妖怪の未練を紐解き、代わって想いを果たさなければならない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐっち

13
妖怪とかかわったために、妖怪の遺書が読めるようになった野乃子。ロマンス堂の主人・茅島と遺書を集めることになり…。「遺書」に「ねがい」と読み仮名を振る、やさしいお話。茅島の正体がわかりにくかったのだけど、続編もあるのだろうか。2023/06/17

栗山いなり

6
『妖怪の遺書』にまつわる事件を女子高生・野乃子と骨董品店主・茅島が解決していく物語。あやかしと人間達が織りなす時に温かく、時に賑やかな、時に切ない物語だった。読み終わった後ぽかぽかした気分になれた気がする2023/02/26

冬野

5
初読み作家さん。人一倍お人好しな高校生・野乃子が霊障を引き起こす妖怪の遺書(=未練を記した手紙)を集め、願いを紐解いていくオカルトファンタジー。設定がやや複雑で、飲み込むのに少し時間がかかったが、慣れたら面白く読めた。人間の善悪が通用しない妖怪の描き方がよい。ありきたりでも突飛でもなく、けれど共感性に満ちた瑞々しい比喩表現が印象的。野乃子と茅島、何だかんだで良いコンビ。飄々とした化け猫の頭領が好き。茅島の秘密が明かされないままだが、続編が欲しい気もするし、この結末の余韻に浸りたいとも思う。星:4.5/52023/04/26

紅羽

5
妖が未練を形に残したもの「妖怪の遺書」を受け取ってしまい、笑顔が貼り付いて取れなくなってしまった野々子は、妖怪の遺書を蒐集する骨董品店の主、茅島に救われる。そこから店で働くようになり、様々な妖怪絡みの怪異を解いていく作品。怖いだけではない、人の想いと妖怪の想いが優しい物語でした。2023/02/10

色素薄い系

4
最初は妖怪というよりそれに関わった人間がメインなのかな?と思ったけど橋姫でちょっと様子が変わり、木霊の回では人間よりも妖怪達が目立っていたので認識が変わった。茅島さんの過去がとても気になるので野々子と会うまでどんな風にロマンス堂で過ごしていた(?)のか知りたい。2023/03/30

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