内容説明
鮮烈なロックサウンドと叙情的な歌詞で多くの音楽ファンを魅了し続けてきたクリープハイプ。フロントマンにして芥川賞にもノミネートされた尾崎世界観が、他人に笑われても「好きなもの」を大事にする強さの根源と、その裏にひそむ葛藤を明らかにした。生きづらさを抱えるすべての人に共感をもたらす、日々を剥き出しにつづった挑発的エッセイ。書き下ろし作品を特別に収録した豪華版! 解説 安本彩花(私立恵比寿中学)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
m.
5
めんどくさいとかひねくれてるとか気にしすぎとか考えすぎとかぜんぶかわいい。すき。だいすき。2023/04/17
竹生
4
自分の内側をこっちが恥ずかしくなるほど曝け出したエッセイ。この本には「あるあるこれ思ってるの俺だけじゃなかったんだ」と共感できるものから「気にしすぎでしょw」と鼻で笑えるものまで幅広く収録されている。言わなくていいようなこともあえて赤裸々に書いてあるため、なんだか人の日記を勝手にみているようでドキドキした。2023/03/09
CEJZ_
2
1P16行。元の本は2019年刊。エッセイ集。クリープハイプというバンドの音楽は聴いたことはない。でも中心人物の尾崎世界観のエッセイ本は数冊読んだことはあるし、TVでも時々見る。子どもの頃のエピソードに東京育ちの子どもだなあと感じる。世界観という言葉は、本来の意味から誤用されて今ではつかわれているというエッセイを、別の作家の本で読んだことがある。この本を読み、自分は世界観という名を持つ人の、たいそうな本、読み物を読んだんだという感慨にふけった。クリープハイプの音楽も今後は聴いてみたい。2023/09/11
かず
1
もし、作者の名前も伏せて、作品内の固有名詞も伏せられたらまさか有名人のエッセイだなんて思わない! ただの一般人である自分にあまりにも身近な感情や考えがこの作品にはあった。 きっと日々、自分の感情と真摯に向き合っているから、共感を得られる歌詞や物語が書けるのだろうな。 皆んながなんとなくで感じているものをしっかり言葉で表現できるのが本当にすごいと思う。 内容としては後ろ向きな物も多かったけど、言葉遊びがあったり、言い回しが面白かったりで、楽しく読み終えることができた。 2024/06/24
はぐみ
1
めんどくさくて、生きづらそうだな。私もすごくめんどくさい人だから尾崎さんの文章に共感できるし、もっと読みたいと思うのかもしれない。 インタビューがきっかけで、尾崎世界観さんが気になりだした私はまだクリープハイプさんの音楽を聞いたことない。若い子が好きというイメージが強く、自分には合わないんじゃないかと勝手に敬遠していたが、今度思い切って聴いてみようと思う。2023/02/04