内容説明
本書は、終末期医療、精神科医療に携わる著者が、悩みや不安を抱えている人の話の聴き方についてまとめたもの。著者はもともと看護師、看護教員であるが、夫の死をきっかけに開眼し出家。人間の根源的な苦しみをケアする、スピリチュアル・ケアの活動を行い、日々、人生のさまざまな問題に直面している人たちと向き合い、話を聴いている。そこで気づいた、「聴く」ことの意味や大切さ、そして相手と自分、双方の幸せにつながる聴き方について説く。悩みや不安を抱えている人の話を聴くことは、相手のために答えを出してあげることではなく、相手自身が答えを出すのを手伝うことだと、著者は言う。相手の話に、ただ丁寧に耳を傾ける。それは、一般に「傾聴」と呼ばれるが、この本では傾聴のテキストに載っているようなことではなく、著者自身がケアの現場で実践して気づき、獲得してきたことを、「こうしてみたら」と、一つの提案として紹介している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
42
「聴く」という2文字の意味を、改めて考えてみる。数年前から、傾聴という言葉が、かなり見聞きするようになった。ただ、ここで考え直してみる。形から入ることも意味があると思う。しかし、形だけで終始してしまうことも、多いのではないか。そこにあるべき姿勢を考える。「やり過ごす」という文字が目に入ってきた。これを、深く、考えてみたい。2023/09/11
喪中の雨巫女。
15
《私-図書館》介護にも、聴く力は、大事だと思う。相手の伝えたいことを優先的に聴くことが、大事だと思う。2025/08/27
ぐみ
3
出家されている看護師の方の、「話を聴く」うえで大切なこと。 印象に残ったこと •必ずどんな人にも自分で問題を解決したり決断したりする力があると、著者が信じていること。これはしんから持ちたい価値観というか、前提として目から鱗だと感じた。 (つづく)2025/04/10
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