完本 若き日の読書

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完本 若き日の読書

  • 著者名:池田大作【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 第三文明社(2023/01発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784476050561

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内容説明

著者自らの読書体験と恩師から受けた薫陶などを綴る青春の一書。正編・続編合わせ累計31万部のロングセラーである『若き日の読書』(1978年刊行)と『続 若き日の読書』(1993年刊行)を完全収録し、「完本」として復刊。『一握の砂』『氷川清話』『三国志』『レ・ミゼラブル』『神曲』『ソクラテスの弁明』ほか、36編にて38冊を取り上げる。また、著者が若き日に読んだ本から感銘を受けた文章を書き写した「読書ノート」も特別収録(1964年に月刊誌『第三文明』で掲載された内容に加え、未発表原稿も収録)。

目次

はしがき
少壮時代の生き方 国木田独歩『欺かざるの記』
宇宙生命との対話 徳冨健次郎『自然と人生』
天才詩人の光と影 石川啄木『一握の砂』
青春のロマンと友情 ヘルダーリン『ヒュペーリオン』
百年の後に知己を待つ 勝海舟『氷川清話』『海舟座談』
天下の大事を担うもの 山田済斎編『西郷南洲遺訓』
運命的な師との出会い 内村鑑三『代表的日本人』
現代を超越する精神 高山林次郎『樗牛全集』
教育に賭ける情熱 ペスタロッチ『隠者の夕暮・シュタンツだより』
人間共和の旗を掲げて ホール・ケイン『永遠の都』
思想・人物・時代を読む 尾崎士郎『風霜』
貧しい人びとへの共鳴 ユゴー『レ・ミゼラブル』
織りなす人物の長篇詩 吉川英治『三国志』
自然こそ最良の教師 ルソー『エミール』
信念に生きる青年のドラマ デュマ『モンテ・クリスト伯』
大いなる運命への挑戦 デフォー『ロビンソン・クルーソー』
時代を変えた民衆の風 サバチニ『スカラムーシュ』
古代都市の栄光と悲劇 リットン『ポンペイ最後の日』
人間の魂に触れる詩 ホイットマン『草の葉』
ルネサンスへの讃歌 ダンテ『神曲』
独立自尊の意気高く 福沢諭吉『学問のすゝめ』
『福翁自伝』
革命と良心の葛藤劇 ユゴー『九十三年』
豊かな人間学の宝庫 司馬遷『史記』
虹を追い求めた革命児 鶴見祐輔『ナポレオン』
「魂の自由」への烽火 ルソー『社会契約論』
青春の混沌をこえて ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
「民衆の時代」への曙光 魯迅『阿Q正伝』
人間の大地に魂の雄叫び ゴーゴリ『隊長ブーリバ』
あくなき魂の希求 パスカル『パンセ』
自由なる精神の輝き バイロン『バイロン詩集』
「科学と人間」の新しき地平線 サートン『科学史と新ヒューマニズム』
「最極の宮殿」はわが胸中に ミルトン『失楽園』
民衆に愛された哲人 エマソン『エマソン論文集』
「人間復興のエートス」を求めて マックス・ウェーバー『宗教社会学論集』
「権威への信仰」を打ち砕く革命 イプセン『人形の家』
偉大なる魂の継承劇 プラトン『ソクラテスの弁明』
注解
特別収録「読書ノート」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロビン

18
宗教指導者は一般に信者に読書をさせないそうだが、創価学会は伝統的に読書を奨励している。レグルス文庫版の紙本を持っているのだが、読書ノートも収録した「完本」という触れ込みにつられて電子書籍で購入した。本書は、広大な本の海原を前に右も左も分からなかった若き自分にとっての羅針盤のひとつであった。国木田独歩からユゴー、ゲーテ、プラトン、パスカル、イプセン、エマソン・・とにかく本書で紹介されている作品を片端から買い求めて読み、これら古今東西の古典のもつ豊富な栄養素のおかげで私の読書筋肉はモリモリ発達した(はず)。2023/01/30

ロビン

16
再読。調べもの担当の秘書のような人はいたのだろうけれど、それでもご多忙の中、本当に多くの本を参考にされ深く勉強されて、読みやすく分かりやすく、かつ質を落とさず、独自の視点や鋭い洞察が光る文章を書かれた先生の凄さを改めて痛感した。「学問も、人生も、”これ以上は無理だ”とあきらめる自分、”もうこれくらいでいいだろう”と妥協しそうになる自分との戦いである」と先生はいわれたが、先生ご自身が率先垂範ですさまじいペンの戦いをしてくださった。先生はもうおられないが残してくださった本を通し、その背中を追い続けていきたい。2024/07/14

古谷任三郎

6
創価学会名誉会長の池田大作氏が若き日に読んだ本についてのエッセイ。古今東西の文学・哲学・歴史の本を幅広く読んでいることがわかる。師匠でもある戸田城聖創価学会二代会長の読書についての言葉が深い。「その本の成立事情や歴史的背景を調べ、当時の社会情勢や登場人物の性格なども見きわめながら、よく試作して読む読み方」、「作者の人物や境涯、その人の人生観、世界観、宇宙観、さらには思想まで深く読み取る読み方がある」(P.122)。源氏を再興した源頼朝の本もよく読んでいるが、学会を再興させた著者と通ずるものがあって面白い。2023/02/16

ぽんぽこ

3
創価学会には毛ほども興味はありませんが、表紙に引かれて購入。20歳前後に読んだ本は終生忘れることはないと言う著者ですが、私はむしろすっかり忘れてしまっております。「宗教なき人間は考えることができない」という思想がまさに宗教家だなあと思いました。ちなみに肝心の選書については無難な感じがします。若いうちに読んだら身になるだろうなぁ、といった感じ。若いうちから本を読みましょう。2024/07/31

wankiti5

2
読み始めてから、中断もあり時間がかかったけれども、無事に読み終わった。読書の姿勢について、考えさせられる。2023/03/27

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