シティガール未満

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¥1,650
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シティガール未満

  • 著者名:絶対に終電を逃さない女
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 柏書房(2023/01発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784760154937

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内容説明

「思い描いた大人」になれなかった全てのひとへ。

●本書の内容
早くこんなところを抜け出して、
誰も私を知らない場所に行きたい。
そう思って18歳で上京した。
魔法みたいに東京がすべてを解決してくれる気がしていた。

高層ビルも人混みもいつしか日常風景となり、
待ち合わせ場所が東京の固有名詞というだけで光って見えた日々も過ぎ去った。
思い描いていたよりは輝けていない自分が、ここにいる。
東京には東京の残酷さがあって、
けれど、東京には東京の優しさがあることも知った。

平成の終わりから令和、そしてコロナ禍の東京。
その様々な街で、起こったこと、考えたこと、思い出したことが、
都心の路線図のごとく複雑に絡み合っていく。
これはそんな私の個人的な記録だが、
きっと見知らぬあなたの記憶とも、どこかで交差するだろう。

「言葉にしてくれて、発信してくれて、ありがとう」
「泣いちゃうけど、何度も聴きたくなる歌みたい」
「上滑ったイメージでなく、地に足のついた東京」

刊行前から共感の声続々、
「絶対に終電を逃さない女」待望のデビューエッセイ!

●「シティガール未満」とは?
“東京で暮らしていて、ファッションやカルチャーが好きだけど、GINZAやPOPEYEに載っているようなキラキラした人にはなれていない。オシャレだねと言ってもらえることはあっても、スナップに載ったことはないし、オシャレなお店に入るのも苦手だし、部屋も散らかっているし、お金もない。かといって無理に雑誌やインフルエンサーの真似事をするのはダサいし、他の誰かになりたいわけでもない。そんな漠然としたコンプレックスと曖昧なニュアンスを込めてこのタイトルを付けた。”(本文より)

●本書の目次
1 渋谷西村フルーツパーラー
2 新宿の相席居酒屋とディスクユニオン
3 池袋 ロサ会館のゲームセンター
4 早稲田のオリーブ少女
5 奥渋のサイゼリヤ
6 沼袋の純喫茶ザオー
7 歌舞伎町のサブカルキャバ嬢
8 東中野 誕生日の珈琲館
9 道玄坂 やまがたと麗卿
10 渋谷PARCOとオルガン坂
11 新宿伊勢丹の化粧品フロア
12 日暮里のドラッグストア
13 若松町の階上喫茶
14 渋谷スクランブル交差点
15 国立 白十字のスペシャルショートケーキ
16 四谷三丁目のモスバーガー
17 高円寺 純情商店街
18 上野 TOHOシネマズと古城
19 御茶ノ水 神田川の桜
20 東銀座の喫茶YOUと八王子
21 下北沢の居酒屋と古着屋
22 代々木八幡のマンション
23 中野 東京の故郷
24 中目黒の美容室
25 原宿 TOGAの靴

■装画・挿絵=牛久保雅美

目次

はじめに
1 渋谷西村フルーツパーラー
2 新宿の相席居酒屋とディスクユニオン
3 池袋 ロサ会館のゲームセンター
4 早稲田のオリーブ少女
5 奥渋のサイゼリヤ
6 沼袋の純喫茶ザオー
7 歌舞伎町のサブカルキャバ嬢
8 東中野 誕生日の珈琲館
9 道玄坂 やまがたと麗卿
10 渋谷PARCOとオルガン坂
11 新宿伊勢丹の化粧品フロア
12 日暮里のドラッグストア
13 若松町の階上喫茶
14 渋谷スクランブル交差点
15 国立 白十字のスペシャルショートケーキ
16 四谷三丁目のモスバーガー
17 高円寺 純情商店街
18 上野 TOHOシネマズと古城
19 御茶ノ水 神田川の桜
20 東銀座の喫茶YOUと八王子
21 下北沢の居酒屋と古着屋
22 代々木八幡のマンション
23 中野 東京の故郷
24 中目黒の美容室
25 原宿 TOGAの靴
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みりん

6
上京するとき、みんなどんな気持ちを抱えてるんだろう。なかなかそんなこと誰かと話し合ったことなかったから、沁み入るものがあった。著者は自身をシティガールになりきれてないと認識してたようだけど、序盤からばっちりシティガールだと思ったけどな。おしゃれ雑誌「GINZA」のアクセントが「GI」ではなく「ZA」にあるのは知らなかった。私も都内をあちこち練り歩くことに決めた。2024/10/11

5
東京羨ましい2023/10/14

りょう

4
エッセイの面白さとは、自分と生きてきた過程が異なる人の目線を通した日常や社会の見方に、共感したり気づきを得たりすることにあると思う。著者さんとは世代も違うし性差もあるけれど、私みたいなオッサンにもなかなかの言葉の刺さりっぷり。彼女のように自分の弱さ、コンプレックス、あるいは生き辛さを素直にさらけ出せる人の書く文章が私は好きです。自分自身を客観視出来て、正当な自己評価が出来ている人なのでしょう。逆に「強者の方程式」みたいなことばかり書いてる人は苦手です。とても楽しく読めました。また書いてほしいです。2025/07/20

yoshi

4
「たとえ消去法の人生でも、自分の人生を愛したい」そんなシティガール未満のお話。この本は等身大だ、著者の想いをストレートに語っている。「人と違う生き方は確かにしんどい。だがそれ以上に、人と同じ生き方の方がしんどいこともある。私は私でしかないし、できることをやるしかない。」そんな彼女。好きな服を纏って、人の大切にしているものを理解し、尊重する姿勢。他人の生き方を決して嗤わない。そんな生き方を改めてしようと想わせてくれた一冊。2023/08/28

manabukimoto

4
著者の「絶対に終電を逃さない女」さんを、TBSラジオで知った。ラジオでは姫乃たまさんを相方に、独特のテンポと聴き心地の良い落ち着いた声で、東京で生きることの陰と陽を語ってくれた。 彼女のデビューエッセイ。ラジオのグルーブ感そのままに読めた。 「誰も知らない場所に行きたい、魔法みたいに東京がすべてを解決してくれる」と思って上京しても「思い描いていたよりは輝けていない自分」を見つめる、東京随筆。 サイゼリアでの居心地を「おしゃれな人が普段隠している自意識を垣間見た時の安心感」と書く。 更なる著作が楽しみ。2023/05/31

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