内容説明
【緊急出版 反撃能力保有!】
中国の台湾侵攻は予想より早い。
そのとき日米は中国に勝てるのか。陸海空の自衛隊最高幹部OBと元国家安全保障局次長が鳴らす最高レベルのアラート。
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「勝てるのか」「自衛隊員は何人死ぬのか」と問うた
安倍総理への回答
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今、日本に必要なのは「総力戦」だ
2025年から27年、アメリカは通常戦力でも核戦力でも中国を抑止できなくなる。中国の台湾侵略で日米はどう戦うのか。中国はどう攻めてくるのか。アメリカと中国はどちらが強いのか。日米同盟のリスクは何か。安保3文書の背景「危機の実態」を明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
謙信公
18
習近平主席の真の野望は台湾併合であり、いつやるか。日米は中国に勝てるのか。安倍総理は自衛隊最高幹部に「君たち、勝てるのか」「自衛隊員は何人死ぬのか」と問うた。習主席に過信と誤算を与えないために「日本の意志を見誤らないように」とはっきり言った。安倍晋三の名前は「自由で開かれたインド太平洋」と共に世界史を動かした日本人として歴史に残る。それを一番わかっていないのは日本人。もう、自衛隊を防衛力、防衛装備とまやかしの言葉は使用せず、はっきり軍事力、兵器と言うべき。誰がどう見ても軍隊だろう。やはり憲法改正しかない。2025/03/24
umeko
12
課題が山積しすぎて、暗澹たる気分になる。安倍総理は「中国に勝てるのか」と問うたが、岸田総理にこれを読んでどうしたいか聞いてみい。しかし私は軍事的な事は門外漢なので、非常にリアリティを感じながら読んだ。そういった意味では興味深い内容だった。2023/04/11
バルジ
8
2022年度末に策定された防衛3文書を読み解く副読本として非常に有用。台湾有事が現実味を帯びる中、今の日本には「何が」足りていないかを元自衛隊最高幹部や官邸幹部が語り尽くす。本書を読んで強く感じるのは有事に主体となって動くはずの政府の緩慢な姿勢である。「文書」が出れば安心し、ヨコの繋がりもない各省庁はそもそも有事を想定した訓練すら行っていない。政府として画一的な方針も無ければ行動も取れない厳しい現状が本書では指摘される。防衛力強化というハード面での整備は進むが肝心要の「ソフト」が致命的に欠けていると感ずる2023/03/05
SGR
6
元自衛隊で各幕僚長と事務官の対話を元にそれぞれの知見が集まり、現状と課題がわかりやすく書かれていました。自衛隊や各省庁が2年でやや変わってきていると感じるのは、台湾有事が現実味を帯びてきているということと同義だと考えます。平凡な意見ですが、台湾有事の勝利は、そもそも台湾有事を起こさない外交と抑止力の発露であり、有事発生後の勝利は台湾の奪取だと思います。今の私の職務は抑止の一端を実力部隊で発揮するのでありませんが、時間のある今のうちにより見識を深めて備えることなので、後悔ないよう努力します。2025/07/16
スコットレック
6
「国民保護法は小泉政権の頃に作られた法律。」「当時はまだ弱かった中国を想定していない。」中国がいかに早いスピードで軍拡を行ってきたかがよくわかる。それと「国のために戦う」という言葉の意味。自身が撮影した戦車の写真を自国の防衛省に送る、避難してきた方々を街を挙げて支援する、これらも闘いの一つだと。自分では到底考えつかない視点だった。冷たい平和という言葉にもゾッとさせられる(台湾に核を持ち込むという話)。理想論ではなく、徹底的に今ある現実と今後起こりうる最悪の事態を想定するとそういう議論になるのもやむなしか。2023/08/12