幻冬舎文庫<br> みがわり

個数:1
紙書籍版価格
¥869
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

幻冬舎文庫
みがわり

  • 著者名:青山七恵【著】
  • 価格 ¥826(本体¥751)
  • 幻冬舎(2023/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344432574

ファイル: /

内容説明

ファンを名乗る主婦から、亡くなった姉の伝記執筆を依頼された新人作家の律。その姉は生前の姿形が律と瓜二つだったという。取材のために主婦の自宅を訪れると、娘は驚愕の表情を浮かべ、夫は意味ありげに見つめてきた。伝記を書き進めるうち、依頼主の企みに気づいた律。姉は本当に死んだのか ――?孤独な姉妹の、時を超えた愛の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エドワード

28
小説家の遠州律は、サイン会に来た女性、九鬼梗子から律が亡き姉・百合と瓜二つなことに運命を感じ、百合の伝記の執筆を依頼される。梗子の話だけではなく、姉妹を育てた伯母のことなどを取材すると、意外な事実―作文コンクール、伯母の恋人のパン屋―が判る。軽快な前半に比して、後半は謎めく。姉妹は本当に仲がよかったのか?百合は本当に死んだのか?梗子の夫、青磁の不審な行動、梗子の娘、沙羅の意味深な言葉。フランス語ではストーリーもヒストリーも同じhistoireだ。「ウリ坊姉妹物語」の作者は誰?精緻な文章と巧みな構成が光る。2023/05/02

ゆきらぱ

26
青山七恵さんを続けて読む。毎回作風が変わる。さてこれは、どうなのだろう?私の読む力が無いのだろうか、うーむさっぱりわからず。 2023/07/30

miu

7
死んだ姉にそっくりだと言って近づいてきて女。なかなか書けない小説家のわたしに、姉の物語を書いてくれと依頼する女。わたしは姉に成り代わって書くべきなのか、何を真実として物語を紡ぐのか。何とも不思議なみがわりの世界へようこそ。皆誰かを失い、誰かでその穴を埋めるかのように生きている。このみがわりループから読了後も抜け出せずにいる。2023/04/12

次へ

3
作中の小説と現実世界の境界が段々曖昧になるのが面白い!と思って読んでましたが、最後には、え?そっからですか?と意表を突かれました。さて、梗子は今、どんな物語を生み出しているのだろうか。2023/04/10

桃崎とか

2
話自体、先が気になるような展開ばかりではないのに、文の上手さで読ませられてしまう。最後まで読んでみて驚きと、テーマがしっかりと書かれていて、読み始めた時と打って変わって面白かったという感想。調べてみたら芥川賞とっている作家で、そりゃ上手いわけだと感嘆。2023/11/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20556047
  • ご注意事項