内容説明
唐沢龍二は、恋人の吉村久美子に誘われて大学の奇妙な会に入る。会の名は「グループ・アノニマス」。一見映画論を語っているようでいて、唐沢の理系の知識を利用して爆弾テロを目論む活動組織のようだった。1年後の1998年。東京都西神田のビルで自爆テロが発生した。死亡者でもある実行犯は久美子だという。真実を暴くため、公安捜査官となった唐沢だったが、アノニマスのスパイという風評や、危うい捜査はいくつもの敵をつくってしまい……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
禅
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大学生の時にテロリストの仲間に引きずり込まれそうになった経験のある公安刑事が主人公。その時のリーダーを20年の時が経った今なお追う物語。面白かったです。2025/10/07
TAKAMURA
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久しぶりに作者の作品を読んだ。2025/09/23
Rolf(ロルフ)
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大学図書館の貸出本2025/02/18
つる茶
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笹本さんの最期あたりの作品。公安の小説は珍しいなあと思いながら読み進める。いままでは、刑事警察の敵方で怪しく不気味な組織みたいな表現が多かったせいか、描き慣れてないな感が感じられた。 中盤からは公安小説のはずが刑事捜査っぽくなっていって、「先生、普通の警察小説になってますよ」ってつっこんでました。 疲れてたのかなあ? 2025/02/10
kos_sori
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公安の人たちは裏でコソコソやっているという話を聞くけれど、この小説を読むとまさにその通りという感じがする。/生活に関する記述がほぼないけど、この人たちはいつ寝ているのかとか、着替えはどうしているのだろうかとか気になってしまう。食事も外食ばかりでは体がおかしくならないかとか。余計なお世話だが。2023/12/09




