ちくまプリマー新書<br> 小さなまちの奇跡の図書館

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ちくまプリマー新書
小さなまちの奇跡の図書館

  • 著者名:猪谷千香【著者】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 筑摩書房(2023/01発売)
  • 初夏を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480684448

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内容説明

鹿児島県指宿市のさびれつつあった図書館を日本で最も注目を集める施設にしたのはいちユーザーに過ぎなかった地元女性たちだった。人々を繋ぐ奇跡の図書館ができるまでの物語。

目次

プロローグ/図書館で箒を渡された浪人生/船乗りだったおじいさんに声をかけられ/図書館は「出会いの場」/第一章 図書館界の憧れ、ライブラリー・オブ・ザ・イヤー/館長が「まじか」と言った瞬間/図書館に指定管理者制度導入/魅力を失っていた指宿図書館/NPO法人設立に奔走/「ぼっけもん」なんだよね/第二章 新しい図書館が始まった/南国、指宿の図書館/手探りで始まった図書館運営/あふれる本、天井から雨漏り/見えてきた図書館の課題/待ちに待った電算化スタート!/一坪図書館と開聞図書室/中に足を踏み入れた瞬間から伝わる/第三章 図書館をつくった人々/指宿図書館のルーツをたどる/農村の暮らしを向上させるために始まった/作戦成功、指宿市立図書館の誕生/本を読んだら「スロッパ」と言われた女性たち/図書館の本を読んで、アイリス栽培に成功/子どもの心をふっくりと豊かに/第四章 子どもたちが育つ図書館/山川図書館のルーツ/夏休みに自家用車で本を届ける/町民会館図書室から町立図書館へ/図書館には「住民に寄り添う気持ち」が必要/夏休みのイベントで常連になった子どもたち/中学生にも図書館に来て欲しい/図書館の人気イベント「セミの羽化観察会」/図書館でサツマイモを植えてみたら/第五章 図書館はプロの探偵?/「魔法を使えるようになりたい」という希望に応える図書館/指宿図書館に持ち込まれた古い牛乳瓶/指宿にあった海軍航空基地から飛び立った特攻隊/島尾敏雄の足跡を追う!/鹿児島近代文学館や大宅壮一文庫も協力/第六章 サードプレイスとしての図書館/図書館でお化け屋敷/図書館では「先生」「部長」と呼ぶのは禁止/おはなし会を「出張」する/指宿にも移動図書館があった/入院をきっかけに病室文庫をつくる/「指宿にそんな車が走るといいね」/夢の実現のためクラウドファンディング/第七章 走れ! ブックカフェ号/「これでバス買って」と差し出された千円札/史上最高額、一〇〇〇万円を達成!/命名「そらまMEN」/「いい場所を作ってくれてありがとう」/熊本地震や台風二一号の被災地へ/図書館界の名だたる賞を受賞/指定管理者制度を今一度見直す/エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

64
一読、こんな素敵な図書館があるんだなあ、と実感する。言ってしまえば、鹿児島県は指宿市の二つの図書館にまつわる「そらまめの会」というNPO法人の歴史と現況ということになるだろうか。会の活動は、2021年の「ライブラリー・オブ・ザ・イヤ-」として実を結ぶ。市民に愛され出会いの場として機能する、小さな町の図書館が理想に近い形で現出するまでの、関係者のご苦労や工夫・アイデアが満載である。それはどこまでも、「そらまめの会」という、人と場があって初めて現出したのだろう。その秘密は?。メンバーが全員女性なのもその一つ?2023/04/08

とよぽん

61
猪谷千香さんの、ちくまプリマー新書というだけで必ず読もうと思った。やはり、取り上げるものが他のジャーナリストとは違う視点で、とても素敵な内容だった。小さなまち・・・指宿市でもそう表現されることに少し違和感をもったけれど、歴史をさかのぼれば小さなまちだったのだ。指定管理者、という制度が行政の丸投げっぽい印象を与えてしまいがちだが、そらまめの会の方々は指宿市と図書館を愛する素晴らしい方々で、あくなき追求心と行動力、情熱に感動した。文字通り、奇跡の図書館だった。2023/04/06

みつ

42
南九州、指宿市の図書館に指定管理制度が導入される際、寂れた図書館の再生を決意したNPO法人の話。なお「指宿市立図書館」は「指宿図書館」と「山川図書館」の2館で構成され前二者は文中使い分けているので、一応念頭に置いて読み進む。電算化、お話会の出張、駅との連携、そして最大の山場とも言えるブックカフェ号購入のためのクラウドファンディングなど、多くの取り組みが紹介される。これを実現したNPO法人「そらまめの会」のメンバーがわずか12人(全員女性)であるのは驚き。「認定司書」など高い専門性にも裏打ちされている。➡️2024/06/27

よっち

38
さびれつつあった図書館はどのようにして日本で最も注目されるようになったのか?鹿児島県指宿市の図書館を変えた地元女性たちの大奮闘の物語。電算化もしていない薄暗かった市立図書館を、学校司書などの関係者が立ち上げたNPOが指定管理者としてゼロから作り上げていった鹿児島の図書館。住民の協力も得ながら21年にその年の注目する図書館が選ばれるライブラリオブ・ザ・イヤーを受賞するまでを取材していて、その試行錯誤もいろいろな方と話し合いや助力があったからこそ成功に繋がったわけで、地に足付いた取り組みが重要なんでしょうね。2023/02/04

Nobuko Hashimoto

33
指宿のさびれかけた図書館の指定管理者となったNPOが、住民の協力も得て立て直しに成功する。その経緯も面白いのだが、第3章の指宿に図書館をつくった人々の章が非常に興味深い。戦後、農村の暮らしを向上させるために図書室をつくると農村の人々に読書熱が高まり、図書館の本で研究して花卉栽培に成功する農家の女性たちも出てくる。それを支えた県立図書館長が椋鳩十さんだったのか!/とても面白くて一気読みしたが、なぜちくまプリマーで出したのだろう。もっと人件費を出すべきという提言もあることだし、大人向け新書でもいいような。2023/01/26

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