内容説明
「不運は日頃の行いのせい」「天は二物を与えず」など、人間には「ついこう考えてしまう」クセがある。時には、そのクセが困った事態を引き起こすことも。その背景がわかれば、もっと心から自由になれるはず。
目次
はじめに/第1章 人は、「結果」に対する理由がほしい/原因帰属とは/「テストでいい点数が取れた理由」──内的帰属と外的帰属/内的帰属・外的帰属の分かれ道──ケリーの共変動理論/一期一会の原因帰属/誤った原因帰属のパターンを知ろう/帰属の文化差/アスリートの試合報道における日米の違い/まとめ/第2章 人は、秩序ある社会への強い想いを抱く ──公正世界理論とは/「私はただ上官の命令に従っただけ」──権威への服従実験/「辛い目にあうのはその人自身のせい」/公正世界理論とは/あなたの中の公正世界信念は?/公正な世界を信じる利点/2種類の公正世界信念/犯罪加害者・被害者への反応と公正世界信念/「世の中理不尽なことだらけ」──不公正世界信念/まとめ/第3章 人は、因果応報ストーリーを好む/あなたの記憶に残る絵本は?/公正世界の因果ルールに基づく推測──視線計測を用いた実験/公正世界信念を維持する手段としての公正推論/幸運・不運と公正推論/不運に対する公正推論の文化差/日本人を対象とした研究/仏教を信仰する日本人と特定の信仰がない日本人/まとめ/第4章 人は、世界をカテゴリー化して理解したい ──ステレオタイプ・偏見・差別/白熱する運動会/サマーキャンプでの争い──泥棒洞窟実験/社会の中のさまざまな集団/特定の社会集団に対するイメージ──ステレオタイプと偏見/偏見が生む差別/印象判断における重要次元──「能力の高さ」と「温かさ」/ステレオタイプ内容モデル/温情主義的偏見やステレオタイプがダメなわけ/偏見や差別を少なくするには/まとめ/第5章 人は、そもそも予測できない将来はのぞまない ──現状肯定の心理/意地悪なお金持ち、心豊かな貧しい人/社会集団に由来する格差/格差の正当化/天は二物を与えず/身近にある「システム正当化」──その校則、必要ですか/どんな「変化」を嫌う?/気候変動とシステム正当化/まとめ/第6章 「私」として考え、行動するために/コミュニケーションの多層性を意識する/不安や不確実性が生み出す問題──新型コロナウイルス感染症を例に考える/データを使って不安のもとを可視化する/不確実性を受け入れる/過去ではなく未来を眺める/変化をはじめる/変化を生むマスメディア・政治の力/おわりに/あとがき/参考文献
感想・レビュー
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