内容説明
生と死の「境界」に魅せられた、唯一無二の鬼才
「100分de水木しげる」(2022年8月27日放送)が待望の書籍化! 「鬼太郎」「悪魔くん」から「のんのんばあ」「ラバウル戦記」まで。各界を代表するファンが集い、多彩な作品の魅力を熱く語りながら、「わが道」を極めた水木流の人生哲学を読み解く。図版も多数収載した決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
52
水木しげるさん。1月に鳥取へ行く機会があり、鳥取県庁の玄関に水木ご夫妻の像があるのが凄いと思った。4人のかたの視点から、その凄さが伝わってくる。水木しげるさんと手塚治虫さんという巨人。根本にあるのへ、生命に対する思いではないかと思う。いろいろ読んでみたい。2024/04/24
yamatoshiuruhashi
49
NHK教育テレビ「100分DE名著」で水木しげるを取り上げた回を活字化。宗教家・釈徹宗、文学者・中条省平、画家を志した漫画家・ヤマザキマリ、そして怪奇小説愛好家として知られる俳優・佐野史郎の四人による水木しげる論。「テレビくん」を少年マガジンで読んで以来、メジャー作品はリアルタイムで読めた世代であるが、いつの間にか本棚には色々な版で同タイトルの本を並べるような「何となく水木ファン」担っている自分に、それぞれにすっきりと入ってくる水木論だった。特にヤマザキマリによる黒い画面の解説で画力の凄さを知る。2023/01/29
Iwata Kentaro
8
ハズレのない100分シリーズ。本作も名作。ユニークな水木ワールド炸裂。佐野史郎さんのを読んで、そうか、山陰のエートスが水木的なのか、と気づいた次第。2023/01/18
Sansan Nag
4
先日ヤマザキさんの本を読み終えたところで、偶然にもまたヤマザキさんの著述が載っていてなんだか嬉しい。私の読書街道の道標に知っている名が刻まれている感じがして、「あー、あの方もここを通ったのね」と感慨深くなる。脱線した。水木しげるさんの戦記も読んだことがあるのだが、再読してみたいと思った。それにしても戦争経験者の創作物、著作物は体重が乗っていて己の身体感覚を一瞬にして呼び覚ます。…目的地は決まってないけれど、私の旅は長く味わい深くなりそうだ。2024/04/19
ichigomonogatari
4
佐野史郎氏の書いた第四部「自分の物語」を生きる、がよかった。水木しげるを改めて読みたくなったがとにかく作品が多い・・。2023/09/30