在日韓国人になる 移民国家ニッポン練習記

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在日韓国人になる 移民国家ニッポン練習記

  • ISBN:9784484222295

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内容説明

日本人と外国人がともに生きるニッポンの過去・現在・未来。

「あいつ×××人よ」
ビルの外国人オーナーをなじる在日コリアン2世の母。
「日本語もわからないくせに働いてるんじゃねえーっ!」
外国人店員をディスる客を見てみぬふりする、在日コリアン3世の私。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遊々亭おさる

21
日本で生まれ育ち日本語を喋りながら日本人と韓国・北朝鮮出身者の間にある壁の存在を感じ続けてきた在日三世である著者による戦後から現代に至るまでの在日韓国・朝鮮人の歴史。生活保護以外の社会保障の対象から除外され続けてきた苦難の戦後から日本人と彼ら彼女らの距離が縮まった幸福の季節を経て、ヘイトスピーチが溢れる剣呑な現代までの山あり谷ありの道程を振り返り、自分とは違う存在に対して不寛容な時代を乗り越えるためのヒントを探る一冊。少数派は連帯し縁を大切にする。特効薬は無いが庶民の常識が道を作る。排外主義が進む日本で。2023/06/13

Mc6ρ助

20
これは良書。在日の話を横目で眺めてホイホイと生きてしまったと申し訳なくて仕方がないが、読んでる最中に朝ドラで「日本人であることを誇りに思う」と田中哲司さんに言わせるNHKは何を考えているのか理解できない(関東大震災で朝鮮人虐殺の記録がないという政府とそれに反駁しようともしないNHK(など)。再放送を量産して経費節減したから聴視料を下げる、というのは別の話)。(「三国人」というと石原シンタローのカオが浮かぶが、弟の七光りを逃れえなかったのはあの人の不徳の致すところとあのカオを見るたびに思うのも別の話?)。2023/08/31

よしじ乃輔

11
堅苦しくなく押し付けがましくなく、在日の生き方と今後の移民との共存を考察されており良書だと思います。加害に対しての恨み節は呑み込み戦術的忘却こそが必要ではないか、その上で相互生き抜く事を提案する。自身振り返り、多様性を肌身に感じる肌ではないという事は、自分の文化価値観以外を受け入れる事への準備はまだまだのようで。どう考えて行くかを日本に在している側から問われている気もします。2023/06/17

クァベギ

9
在日コリアンの歴史をたどりつつ、読者に現代の事象のことも思い起こさせるような書き方がされている。例えば戦後についての記述では、他の在日外国人をめぐる社会の動きと在日コリアンをめぐる動きとを関連づけている。また、著者自身のライフヒストリーも記述の中に織り込まれている。それがすらすら読める文体なのだが、書かれていることは、実に重い。こういう書き方を著者が選んだのは(単に読みやすくしたいということだけではなく)深い考えがあってのことなのだなと、後ろの方まで読んで思い至った。2023/10/28

yuko0611

4
私が自分の目で見て感じていることに近い。当事者でもない私の感覚に大した意味はないが、読んでいてほっとした。『ネット右翼になった父』で鈴木大介さんのおじさんに感じた苛立ちの正体が分かった。在日コリアンと親和性が高い黒人神学。女性の不利さを考えるのに援用できる気がして、私も興味を持っている。「希望」について語られていたのが嬉しかった。ネットや路上で酷いことが起こり過ぎて簡単に絶望してしまった自分を反省。差別する環境にある人達は本書を読もうと思わないだろうから、著者も言うようにフィクションに頑張ってもらいたい。2023/10/15

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