講談社文庫<br> 風雲 戦国アンソロジー

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講談社文庫
風雲 戦国アンソロジー

  • ISBN:9784065257500

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内容説明

命懸けの、夢。

黒田官兵衛、前田利家、松永久秀……
野望うずまく乱世を豪華布陣が描く、傑作小説集!


矢野隆「一時の主」
関ヶ原の戦いを前に、天才軍師・黒田官兵衛が息子に命じたのは――

木下昌輝「又左の首取り」
傾奇者の前田”又左衛門”利家は、戦の作法などお構いなしで――

天野純希「悪童たちの海」
大内義隆の重臣の子・冷泉新五郎は、かつて明を目指して船に乗り――

武川佑「鈴籾の子ら」
上杉景勝に謀反を起こした新発田重家の胸には、亡き兄の言葉が――

澤田瞳子「蠅」
豊臣秀吉に新大仏建造を命じられた木食応其は、高僧らしくなく――

今村翔吾「生滅の流儀」
織田信長の大軍に包囲された松永久秀は、信貴山城で死を覚悟し――


※本書は単行本『戦国の教科書』収録の短編小説を再録したアンソロジーです

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

122
文庫になってやっと読んだ(改題は困るなぁ・・汗)豪華ラインナップの戦国アンソロジー。松永久秀を描いた今村さんや黒田官兵衛の矢野さん、傾奇者・前田利家の木下さんは期待通り。今回私が強く印象に残ったのは武川さんの『鈴籾の子ら』絶品だった。単行本『戦国の教科書』未読の方は文庫になったこちらをどうぞ(解説は付いていませんが)2023/02/27

hiace9000

106
単行本『戦国の教科書』収録作の再録文庫。今一番熱い筆を奮う歴史作家6人、短編小説ながら個々の作風が息づき、持ち味堪能のアンソロジー集。舞台は群雄が割拠し、才覚ひとつで成り上がり名を刻み残すことができた戦国、風雲の時代。未だはきとは定まらぬ天下人へ登り詰める急坂を、大望と野心を燃やし駆け上がる途上で見た夢とは、乱世が見せた幻か。それとも泰平の世から聞こえた空耳か。『じんかん』では描かれなかった信貴山城の久秀、大坂の陣の発端となった方広寺の応其、命の遣り取りで礼節の真を知った又左…。魅力ある人描きに再読確約。2023/02/08

イトノコ

37
キンドル。御館の乱直後の越後。兄を謀殺された新発田重家は、上杉景勝に叛旗を翻す。その真意は…。(鈴籾の子ら)/書店で見かけて気になっていたところを、「戦国の教科書」の文庫化と読友さんに教えていただき購入。矢野さん、木下さん、天野さん、今村さんは期待通り。が、初読みの武川さん「鈴籾の子ら」澤田さん「蝿」が完全にダークホースだった。新発田重家の、上杉家への意地と、兄の残した種籾を守りたい気持ちの鬩ぎ合い。応其の、天下人の掌で転がされる儚さ。その心情描写が実に秀逸。また追いかけたい時代作家さんだ。2023/03/05

けやき

36
戦国時代のアンソロジー。天野純希の「悪童たちの海」がお気に入り。2023/02/09

Book Lover Mr.Garakuta

25
【小林書店】【速読】:日本の戦国時代を取り上げた戦国時代の短編集6編。個人的に巻頭の一時の主・矢野隆が面白かった。主な理由はやはり地元兵庫出身の黒田氏がお気に入りだから。面白い本だった。2023/01/28

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