内容説明
鉄道界のカリスマが読み解く、駅名の改称に秘められた歴史と社会の縮図!――駅名の改称の理由は実に様々である。太平洋戦争前の軍施設を名乗る駅を地元の地名に変えた「防諜型」。高度成長期に目立った、著名観光地の名をつけその玄関地であることを印象づける「アピール型」。墓地など名称として縁起の悪い駅名を避ける「忌避型」……。駅名の変更には社会情勢が反映され、世の価値観が滲みでている。鉄道同士の競争、市町村の思惑、地名に関する住民の意識、掘り下げれば掘り下げるほど面白い、駅と鉄道に秘められた不思議。
●明大前(旧・火薬庫前)……元は陸軍の火薬庫
●北新横浜(旧・新横浜北)……新横浜との勘違い続出
●汐入(旧・横須賀軍港)……防諜のため駅名変更
●河内永和(旧・人ノ道)……宗教弾圧のため即改称
●松山市(旧・外側)……国鉄に名前を奪われる
※本書は2004年8月に刊行された『消えた駅名 駅名改称の裏に隠された謎と秘密』(東京堂出版)を文庫化にあたり、加筆・修正したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
8
誰のための駅名なのか?2014/08/01
京橋ハナコ
5
この種の本は暇の徒然に適当に読むのに適している。本棚整理のために一生懸命に読んだ。無茶だな。変更にも色々あって変えたほうが良いと思う場合とその逆も。住んでいる人たちにとってどうかということが大事なのかな。2015/12/22
imagine
3
濃厚な内容。街道宿や産業拠点、自治体再編など様々な由来から名付けられる駅名。それゆえに改称、消滅の歴史にも個々のストーリーがある。扉の簡易的な路線図では飽き足らず、時刻表巻頭ページの路線図と照らし合わせながら楽しく読了。2017/06/26
Rieko Ito
3
駅名の変遷を通して社会の姿が見えてくるのが面白い。一駅一頁とコンパクトだが、通読すると近現代日本地方史を読んだような気がしてくる。2017/01/19
映画屋
2
ほぼ東日本のみ読んだ。2014/10/30
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