内容説明
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薬による治療は最善か。抑うつの社会的文脈に焦点を当て,自己否定的でストレスにつながる洞察や行動のパターンを変えることが根本的な回復や感染予防になると説く。ブリーフセラピーの知見を背景に,うまく生きるための社会的スキルが身につく「実践的エクササイズ」を豊富に提供し,適切な「ふり返り」「行動」を目指す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
16
面白かった。厚い一冊だし、取り上げられているトピックも幅広いので、少しずつ嚙みしめるように読むしかないのだけど、その内容は実際的で、役に立つものだと感じた。いま苦しんでいる人が読むには大変すぎるかもしれないけれど、援助者や、あるいは鬱でなくとも、ときに生きていくことに息苦しさを感じるひとにお薦めです。2022/07/06
itokake
13
直訳で読みづらい。著者のヤプコ博士は鬱は医学的問題というより社会的問題ととらえ、人間関係を改善すれば気分も良くなるという。だから本の大部分が人間関係をよくするためのハウツー。例えば、他人を判断する際、まず責任感があるかをみるとのこと。そりゃそうだと思いながら、自分の人間関係を振り返る反省会をした。おかげで感情に支配されすぎていた自分の弱点を知れた。著者は気晴らしのゲームを否定するが、私は落ち込んでいた時期、ゲームだけが気晴らしだった。良好な人間関係が大事なのは異論がないが、私には1人の時間も絶対に必要。2023/01/04
むらめぐ
2
抑うつの生物学的要因・心理学的要因・社会的要因のうち、あとの二つに着目した著作。自分の認知や問題対処の癖を自覚するのに大いに役立った。分量も多く邦訳に読みづらい部分もあるが、自分が心理学を学んでいる中で、そして日々の人間関係の中で蓄積されてきた種々の疑問や悩みに答えてくれる本だった。2022/01/19
こぼちゃん
0
鬱に対しての心理学的な解説本の中では手厳しい、耳が痛くなる内容も書かれている。単なる慰めではなく、ちゃんと予防効果のある方法を知りたかったので読んでよかった。2022/09/23
azu3
0
う〜ん、読みにくい本だ。半分くらいまで頑張ってパラパラめくってみたが、挫折。おそらく一般向けに書かれたのだろうが、果たして読みきれる人はいるのだろうか? 忍耐力が試される本だな。2020/10/18