内容説明
「三国志」には、劉備、曹操、孫権、関羽、張飛、諸葛孔明などの
有名な人物が登場するが、時代を動かしたのは彼らだけではない。
「魏志倭人伝」に登場する卑弥呼も「三国志」の一部であることはあまり知られていない。
日本の「三国志」が五丈原における孔明の陣没で終わってしまうから、と塚本氏は言う。
「三国志」をテーマに、その時代とそれを支えた人物を、読み解く。
【目次】
第一章 三国志のドラマはいかに始まったのか
第二章 赤壁の戦いから五丈原の戦いまで
第三章 まだまだ続く、知られざる物語
第四章 三国時代から晋滅亡までの権力闘争
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
coolflat
12
五丈原の戦い以後の三国志を詳しく解説している。129頁。孔明による南方移民征伐。諸葛亮は孟獲を7回捕らえ、7回赦して逃してやっている。なぜそのようなことをしたのか。一つの理由として、当時、南方ではアヘンを栽培していた。アヘンは外科手術の際の麻酔として使える。その技術を得るために、諸葛亮はあえて7回孟獲を逃し、その度に現地に向かったのではないかという説がある。例えばこの説が正しければ、孫権が晩年になって錯乱した理由も説明できる。諸葛亮が自分たちでつくったアヘンを孫権に渡し、騙して使わせた可能性が考えられる。2023/07/23
なん
1
三国時代の終盤と晋の滅亡に主眼がおかれているけど、前半の紙幅が後漢末期のかなりざっくりとしたダイジェストに割かれていて、何年か振りに三国志本を読む頭には優しい1冊になっている。若干、主観的表現が多いとも感じたが、著者は研究者ではなく小説家なのでこれくらいは許容範囲か。この本のあとに同著者の時代小説「仲達」を読むとまた理解が捗る。2023/12/21
かずさん
1
三国志の後半部も今まで読んだことがあったが、一番わかりやすくて面白かった。晋も最初だけでボロボロだったんだなぁ。2023/11/14
はる
1
一冊薄いが、題名通りでした2023/03/11
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