内容説明
清少納言は平安時代の中ごろに活やくした女性で、『枕草子』の作者として知られています。
『枕草子』の見どころは、自然や人間に対するするどいツッコミや、客観的でイキイキとした宮中生活のようすのえがき方。現代に生きるわたしたちも、千年の時をこえて、おもしろく読むことができるからすごいのです。
豊富な知識とユーモアで、主人である定子を支え、すばらしい作品を書き残した清少納言。
その簡単な伝記と、代表作『枕草子』や和歌、平安時代の文化についてしょうかいします。
この1冊で、清少納言と『枕草子』がわかる!
(学校・図書館用の書籍です。)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イカまりこ
7
イラストがかわいくて楽しく読めた。清少納言の人生年表を見ながら定子さまの人生を思い、ちょっと暗くなる。暗く辛い気分を紛らすように、明るく笑い飛ばすような文章を綴った清少納言ってやっぱり素敵。そしてそれを分かってくれてる定子さまも素敵。巻末にもっと清少納言を知るための読書案内があって、そこからも読んでみたくなる。監修の川村裕子さんの岩波ジュニア新書は大のお気に入りだ。2023/03/04
ちい
4
清少納言の、思ったことをズケズケと言う様が、小気味よい。物知りで知的だったことが窺える。 宮中で居づらくなったのは、お高くとまる彼女の姿が、あまりにも鼻につき、周囲から嫌われたからではないかと想像した。 それにしても、平安時代の恋愛のハードルの高さよ… 教養、ファッションセンス、身分… 恋愛とは、理性の箍が外れるものだと思うが、何はともあれ、まず、頭を使わないといけないとは… あんなに狭い世界に生きているのに、センスの高い和歌を詠めるのは、鋭い感性があったからなんだろう。 清少納言、魅力的。2024/02/25
mame
0
◎2023/05/11