竹書房怪談文庫<br> 北海道怪談

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竹書房怪談文庫
北海道怪談

  • 著者名:田辺青蛙【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 竹書房(2022/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801933880

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内容説明

道内各地の恐怖体験談を人気怪談作家が徹底取材!

余市の浜に響く死霊の声

怪奇現象が多発する異界・函館山

恐怖の噂が絶えぬ新さっぽろ駅の怪

登別で出現する煮爛れた姿の霊

十勝に染み込んだ受難の記憶

札幌郊外に出没した巨大バッタの謎


ご当地怪談でも存在感を放っている大阪在住のホラー作家・田辺青蛙が、定期的に訪れる北海道でも取材を敢行、土地の謂われや住む人が体験した奇怪な出来事、北海道ならではの実話怪談を纏めた究極の一冊!
・定山渓にあるホテルでの怪事「水の音」
・江差町の坂で見る不気味な子供「凧あげ」
・札幌市内で開いた怪談会で聞いた「バッタ塚に纏わる話」
・大阪と小樽を結ぶ怪なる縁「奇妙な漬物石」
・北海道庁爆破事件に巻き込まれた人がその瞬間に見た不思議「走馬灯」
――など怒涛の68話収録。不思議の北海道への暗黒の扉、ここに開かれる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

34
開拓の歴史などもあり興味深い内容だった。 そして幽霊より熊の怖さ。幽霊は触れてこない(多分)けど熊は実際出逢うとヤバイし。いつか北海道行ってみたいな。2023/01/08

澤水月

17
筆名にふさわしく岡本綺堂の怪異譚のように短い前置きと共に「語り」が綴られ流麗。開拓や災害など凄惨な土地の記憶滲む話多く大変興味深い。現代と歴史的出来事が繋がる「三つの穴」ほか。時折沖縄のような独特の妖怪も語られるが、受刑者による労働にまつわるものなど世を憚り匿名で語られる話に切実さ滲む2023/01/23

あられ

14
大阪に続いて北海道。怖いんで、さっさと忘れてしまいたい。が、トカレフが捨てても捨てても戻ってくるのがイヤだった。北海道って、歴史があさい気がしていたが、開拓者の話とか、監獄の囚人が工事したり、そのなかでの悲劇がいろいろあったんだな、と思いをはせつつ。フェリーで乗りあわせた客がオートバイで追いかけてくるのもイヤだった、しかも同様の体験をしているひとがいて、叫びそうになった。かなり怖かったので記憶を封印しよう。2023/01/04

ふるい

11
北海道怪談だが、収集しやすいからか札幌の怪談が多く、知ってる場所や行ったことのある場所もいくつかあり、読んでいて楽しかった。囚人労働やタコ部屋や漂流してきたロシア人の幽霊など、北海道ならではの歴史に纏わる怪談も興味深い。「映ったもの」悩む人を励ましてくれる池の幽霊。ちょっと遭遇してみたい。「ろうそく出せ」、懐かしい〜!七夕に子供達がお菓子を求めて近所の家を回るハロウィン的なお祭りですが、今はもうやってないんですね…。私が子供の頃は近所の友達がやってて、うちにも来てお母さんがお菓子あげてたなぁ。。2023/03/08

qoop

10
郷土史的な話と現代の怪談が入り混じっているのに、差を感じさせず読ませてくれるのが驚き。例えば江戸時代の〈モンショアン〉は今に生きる怪異として身近に迫る感があり、現代の〈びちゃびちゃのちゃんちゃんこ〉は民話的な趣きが漂っている。ご当地怪談として一冊通した安定感が強い点は大きなメリットだろう。著者の持ち味なのだろうが、あるいは著者が他地域を背負って北海道を見る視点ゆえなのかもしれない。2023/01/28

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