内容説明
「触らせてやってもいい」って、兄貴が可愛すぎる。生真面目すぎて冷淡な兄・雪成と、呑気で少々軽薄な弟・博哉。偶然にも雪成の体の秘密を知った博哉は、からかうつもりで彼に触れる。いつも見下している弟に弄られ惑乱しながらも、雪成は兄としての矜持を守ろうとしていた。その姿にどうしようもなく昂ぶった博哉は、兄への執心を自覚してしまう。一方の雪成も、甘えたようにねだってくる博哉を可愛いと思い始めて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マシュ
14
兄弟買い!兄と弟は、弟が生まれてから5年間母の産後の肥立ちがわるく別々に生活してきたことと、性格の違いもあり、仲が良くないというかあまり接することなく過ごしていた。ある日兄が陥没tkbをいじっているところを見てしまい、普段の言動から絶対DTに違いないと思っている兄をいじり倒してしまった弟。そこからつっけんどんで小ばかにしていた弟から与えられる快楽に溺れてしまう兄。そんな兄を可愛いと思う弟は、ここぞとばかりに兄に甘え倒しておりました。うーん、とはいえ兄弟愛にどっぷり浸れる話ではなかった。ちょっと残念。2019/05/24
きょん
12
最初は兄の性的な無知さにつけ込んで弟が体で落としていく感じだったのでう~むと思いながら読んでいたが、兄が弟への想いに気づき腹を括ってからが良かった。将来設計までしっかり考える兄がかっこいいと思う。そして、この両親は父親が退職したら熟年離婚しそうだから、多分さほど長い期間両親を欺く罪悪感に悩まなくて済むんじゃないかな。2017/01/10
りんご☆
10
読了2017/07/24
beniko
6
兄弟もの。もしかしたら兄は種が違うかも…という含みを残しつつ。前半、負けるが勝ちとばかりに弟が下に出て言う「嘘。触りたいよ、兄貴のこと」のセリフにはなぜか大変萌えました。最初は可愛げなくて小憎らしいばかりだった兄が、後半、可愛く見えてきたのはさすがと作家様に脱帽。ただ全体的には、BでLでしかも兄弟という禁忌だらけの恋愛以前に、彼らの両親、姑(故人)の関係のほうが深刻そうだと想像してしまい、あまり恋愛にのめり込めず。2018/05/27
京子@オランダ
5
兄さんが最初不可解な感じだったんだけど、どんどん可愛くなってきて最後は2人とも可愛い〜、で終了。悪くないというか、私は好きですこういうの。渡海さんはなんか久しぶりな感じだったんだけど、ご病気されてたんですね。2017/01/07