内容説明
思いきり甘やかされるがよい神さまから見放され没落した松末家。進学費用を自分で工面する破目になった跡取り息子の桂衛は、消えた白蛇さまを探しに裏山の祠へ…。そうして、しきたりに則って土蔵に監禁したのは、赤い髪に緋色の着物…獣じみた、だがとても男前の神、尽壽だった。桂衛だけの神さま――人恋しがりの尽壽に身も心もゆるゆるにされてしまう桂衛。ところがひょっこり白蛇さまが戻ってきて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マシュ
13
赤ずきんちゃん?と思わせる表紙だけど、さすが鳥舟さん、調教がすごかったです(笑)落ちぶれた旧家の長男で高校生の桂衛。可愛がってくれた曾祖父は亡くなり、祖父も両親も堕落し、桂衛の有名私立校での寮生活は曾祖父の保険金で賄えるが、大学費用は出せない、でも高卒は許さないと突き放され、久しぶりの帰宅でも容赦なく働かされる桂衛。自分の大学費用を栄華を誇っていた頃に祀っていた神様に頼ろうとして連れてきて土蔵に閉じ込めたのが尽壽で、神様は神様でも凶神の方で。閉じ込めたと思ったら逆に閉じ込められ調教。さらりと読了。2018/08/27
おかめいんこ
9
エロゲスが気になって読み続けてる作家さんだけど段々とゲス度が下がってきてるような(^_^;)一番最初に読んだ作品がやっぱり凄かったな〜商業誌では中々難しい課題なのかな(^_^;)2016/02/20
蓮
4
表紙から想像する甘ったるい溺愛とはちーと違った。大陸から連れてこられた神さま尽壽と受験生の桂衛。自身の見栄や娯楽を優先する毒親、不憫で健気な~とつづくんだったら良かったけど。神様の愛はまさに溺れるほどの?溺愛であるけどコチラの望むような甘さではない。監禁、失禁、嘔吐まであり読むからに痛そうな描写は『竜を娶らば』に通じる。神様を監禁したと思ってたら勢力逆転監禁され、挙げ句放り出されたり。白蛇や叔父さんの誘惑と一筋縄で終わらない。神様も人間も人恋しさにやることが監禁とは…。自ら行動を起こせる桂衛の成長が救い。2016/05/01
へへろ~本舗
4
毒親の元、桂衛が気の毒で不憫だった。不憫で健気な子の話って好きなんだけど、この話はちょっと馴染まなかった。自分が好きなのは不憫で健気な清らかさんの話だなぁ。ななちゃんと男の子、多分スピンオフ出るだろうな。2016/02/20
ラス
3
どうかなと思いつつ読んでみましたが、『竜を娶らば』以外はやっぱり苦手かもしれない。『竜を娶らば』でさえ同人誌版の続編はダメだったもんな。自分でもなんで『竜を娶らば』は好きで他は苦手なのか謎。テイストはおなじなんだけどな。2016/03/31