内容説明
「電線愛好家」としてTV『タモリ倶楽部』に出演!俳優・文筆家の著者が長年偏愛する電線への想いを綴るエッセイ集。電線写真多数!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
65
以前「有吉反省会」に出演されていた時のことを、何故かずっと記憶に残っていました。今度TBSラジオの午後の帯番組のパーソナリティに抜擢され、とても驚きました。私自身、電線愛好家ではないのですが、鉄塔は好きで見に出かけることもあります。どこかで繋がっているよう感性があるのかもしれません。電線への愛という一本の芯が通った一冊だと思います。練馬美術館の「電線絵画展」は、私も見に行きましたが、素晴らしい展示だったと思います。私たちは、電線がある景色で育ってきたんだと強く感じました。2023/03/23
しげ
61
著者の石山さんの出演回は残念ながら拝見していませんが「タモリ倶楽部」が昨日3月31日で終了し寂しく感じます。番組が続いていれば、もう一度ぐらい「電線を愛でる」お話しを聞けたかも?と思えて残念です。これは文学?いわゆるフェチ?と読中読後考えさせられました。私も地元(北海道)の山間部や原野に設置されている高圧鉄塔を感心して眺める事は有りますが感性の問題なのか?そこまでですね2023/04/01
kei-zu
20
「日がな電線を見上げていると、夢の中にも電線が出てくる。眠りから覚めたあと、まぶたを閉じればまだおぼろげに、撮ったはずの像が見える。現実で見返せないのがくやしい」(48頁)。なんて素敵な文章だろう。 電線愛好家の著者による、偏愛の書。景観を壊すと批判される電線であるが、彼方に繋がる佇まいは、目に見えぬ「関わり」を具現化したものととらえることもできる。 練馬区立美術館で開催されたという、電線が描かれた絵画を集めた「電線絵画展」は、私も行きたかった!2023/03/31
入道雲
12
ポッキーのような本。電線関係の知識のビスケットを、電線愛好家の石山さんの電線愛というチョコレートでコーティングしたポッキーだ。なかなか出会わないエピソードの数々。確かにたまに街中で目にするおびただしい電線と電柱に気が付くときがある。電線愛好魂の欠片を持っているかも。2023/06/07
MASA123
8
ドラマやCMなどにも出演している女優さんが、熱烈に推しているのが「電線」というわけ。女優より電線愛好家のほうで有名になった人。美人がなぜ、「電線が恋人」と宣言するまでに至ったか、そして電線への愛とはなにか、なかなか興味ぶかい。 夜中に電柱の取り換え工事を、見守っていたら不審がられたと告白している(後日、関電工から正式に見学させてもらったそうだ)。 無電柱化のほうが優勢で、電柱のある景観を佳しとするのは明らかに劣勢だが、現代では、電柱がある風景のほうが自然な姿にも思える。2023/08/29
-
- 電子書籍
- 春華とりかえ抄 【タテスク】 第11話…
-
- 電子書籍
- 発達障害 母たちの奮闘記 平凡社新書




