新潮文庫<br> コラムニストになりたかった(新潮文庫)

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新潮文庫
コラムニストになりたかった(新潮文庫)

  • 著者名:中野翠【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 新潮社(2023/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101199139

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内容説明

私がほんとうにやりたいことって、なんだろう! 早稲田大学を卒業するも就職に失敗。父の勤める読売新聞社でのアルバイトを経て、主婦の友社でコピーライターに。退職してヨーロッパを放浪し、ついに気持ちは定まった。フリーランスで、雑誌業界で働きたい――。雑誌『アンアン』に衝撃を受け、仏映画『どん底』にシビれた女の子がコラムニストになるまでを綴る、流行と文化と思い出の年代記(クロニクル)。(解説・佐久間文子)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

21
新潮文庫出たばかりの新刊です。コラムニストの中野翠さんが過去に『小説新潮』に連載していた年代記の様なものをまとめた物です。1年ごとの区分になっていて、始まりは1969年、アルバイト時代からです、こうして見ると翠さんは、当時からフリーターの様な生活をしており、社員になるもやがて退職して海外に遊びにいったり、ライターの仕事も自分から営業をした訳ではなく、人との縁によるものがほぼ全てで、出版業に勢いがあった幸福な時代に同期して、好きな映画や小説を味わい尽くして今の地位をそれとなく築いた事が分かります。2023/02/03

オールド・ボリシェビク

5
コラムニスト・中野翠が早稲田を出た1969年から2010年代に至るまでのクロニクル。アルバイトを経て、出版社の正社員、さらにはフリーランスをこなしながら週刊誌に署名入りのコラムを書くようになる。そのコラムが30年以上も続いているのだ。その時々につづられている背景はそのまま、日本の雑誌の栄枯盛衰の歴史と重なっていく。この人、特に何を目指す、声高に何を訴えると言うわけではないのだが、まあ、そこが一種の特質になっているのだろうな。林真理子と比較すると面白いと思う。2023/02/03

Decoy

3
中野翠の自伝であり、文化&社会年代記(特にその年の良かった映画の記録は貴重)でもある。出版の黄金時代と重なったり、出会った人に恵まれたりといった幸運はあるが、やはり人並外れた好奇心の強さ、確かな美意識、リズミカルで読みやすい文章力が、長く活躍できている理由であろう。文庫化を機に読めて、良かった。2023/04/22

龍太郎

2
雑誌全盛期の話しが眩しい。 私も古今亭志ん朝師匠が一番好きです2023/03/20

あーさー

1
中野翠さんが“コラムニストになるまで”を1969年から振り返り、2010年代まで綴った作品。早稲田大学時代を中心に綴った「あのころ、早稲田で」とともに読むと、より立体的になります。2024/01/06

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