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内容説明
課題山積の不動産会社はいかにして
「不動産×IT」のハイブリッド企業に進化したのか?
「失敗することでしか前進する道は切り拓けない――」
知識なし、経験なしで真っ向から挑んだDXの軌跡
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デジタル化の遅れが顕著な不動産業界において著者はアナログ中心の現状に疑問と危機感を抱いていた。
著者が代表取締役を務めるプロパティエージェントは、不動産開発販売事業のほかに
DX事業やシステム受託開発事業を手掛けており、
早くから稟議や商談、契約書の電子化など自社のDX にも力を入れてきた。
現在の日本ではDX責任者がまだ十分に育っていないため
中小企業ではDX推進の責任者をおくこと自体が難しく、
中堅企業でもDXに取り組んでいない会社は多い。
またDXに取り組んでいたとしても「コストばかりかさむ」といった課題に直面し、
「どうしたらいいか分からない」と悩みを抱えている企業も多い。
このほか、電子化すること自体が目的になってしまい、
「経営効率を高める」というDX本来の目的を達成できていない事例も多いと著者は指摘する。
本書では著者自身が自社のDX を進めた過程を時系列でたどり、
失敗や成功、課題についてまとめることでデジタル化の過程を明示していく。
そのうえで著者が経験から得た知見やノウハウをもとに、DXの必要性を伝え、
多くの企業が陥りがちな課題や落とし穴についての解決方法を提示する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JUN
8
DX化を推進するきっかけになるかもしれない。2023/02/03
茶幸才斎
6
不動産業を営む筆者が、多重データ管理の非効率な業務の現状を変えるべくDXに取り組み、システムやツール導入の過程でいろんな落とし穴に苦しみながらも、試行錯誤して知見と教訓を蓄え、やがて成果が積み上がり、社内にDXが浸透し、業務環境を変革し、気が付けば業態を超える付加価値を創造する先進企業になっていた、という話。内容は実践例として非常に興味深い。でもね、成功も失敗もすべて含め、ずっと同じことをやっている気がする。OA、情報化、IT、デジタル化、そしてDXと、名や意味合いは変われども、世に電算のネタは尽きまじ。2023/01/04
konomichi
4
#読了 不動産業界の中小企業が社内でDXを推進してきた過程の泥臭い七転八倒の記録。こういう記録は得てしてカッコよく綺麗に纏めがちだけど、泥臭い苦労と失敗を共有することに価値がある。そういう意味では本書は読んで得るものが大きい。2023/03/16
はりっぽ
4
競合他社プロパティエージェントの代表による本。不動産業界の実情にはとても共感。社会全体のDX化に向けたスタートから今に至るまでの記録。自分にとってはレベルの高い話で詳しいところはついてけないけど、要素によっては今の自分の仕事にも同じことが言えるなあと思いながら読んでた。試行錯誤が見えて面白かった。2023/01/18
みち
3
DXって何?デジタル化?違うよね。そこから進んで働き方を変えたら、新たな価値の創造を生み出す。でも、そこまで至っていないのが現状。PDCAのうち、PとDにとどまり、CとAをしっかりしないといけないことやわかってはいるけど、手段が目的化していないかは大切だよね。2022/12/28