家族が誰かを殺しても

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家族が誰かを殺しても

  • 著者名:阿部恭子【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • イースト・プレス(2022/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781621371

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内容説明

「幸せになっても良いのでしょうか」
──人殺しの家族と呼ばれても、ともに生きるという道を探す理由。

ある日突然、家族が殺人を犯してしまった。
加害者家族と呼ばれる受刑者の家族は、その瞬間から、
過剰なマスコミ取材、ネット上での根拠のない誹謗中傷やいやがらせを受け、
辞職に追い込まれる、引っ越しを余儀なくされるなど悲惨な生活を強いられる。

そのような状況でも、罪を犯した家族を支え、そして更生の道を探るべく
「ともに生きる」決断をするのは、なぜか。
重大事件の加害者家族に寄り添い続ける著者だからこそ描けた
加害者家族の現実とその後の人生、
そして現代日本の抱える「家族」のいびつな形とは。

【目次】
はじめに
第一章 上級国民と呼ばれた家族──東池袋自動車暴走死傷事故
第二章 夫の無実を信じる純粋な妻の悲劇──東北保険金殺人事件
第三章 揺るがない兄弟の絆──岩手妊婦死体遺棄事件
第四章 死刑囚の支援者と葛藤──宮崎家族三人殺人事件
第五章 なぜ加害者家族支援を続けるのか
第六章 家族はどこに向かうのか
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみきーにゃ

29
作家読み2023/06/11

オリーブ

24
大切な家族が事件に巻き込まれる恐れを抱くことはあっても加害者になることを予測する人は少ないもの。世間は加害者家族、被害者家族に対してある一定の勝手なイメージ通りでないとバッシングをするものでどちらの立場でもある日突然犯罪に巻き込まれ戸惑う人々へ世間が押し付ける価値観からの解放が重要でその為の支援をしていると仰る著者。「沈黙を余儀なくされた人」という言葉が重い。第三者が被害者の気持ちに寄り添うあまり正義の味方になったつもりになってバッシングをすることが被害者に寄り添うことになるのだろうかと考える必要がある。2023/03/08

kitten

12
図書館本。犯罪加害者の家族には、ほとんど支援がない、どころか、SNS全盛のこの時代では完膚なきまでに焼き尽くされてしまう。それでいいのか?池袋の「上級国民」の事件はよく覚えている。あくまで、アクセルとブレーキの踏み違いを認めなかったんだよね。でも、本人の認識ではそうだから、そうとしか言えない。立場が変われば、見方も変わる。真実と事実は異なる、ってのは、「流浪の月」の言葉だったけど、加害者家族の立場の恐ろしさを思い知った。これ、かなり怖い本だと思う。著者の若い頃の話は、別で読みたかったかも。しかし怖い。2024/03/30

かめぴ

12
報道する側の印象操作、散々TVでも言われている事ではある。上級国民もそうか。とまず鵜呑みにしない事は大事。加害者家族って、ここまで叩かれる必要はないように思うが、日本的かも。フラットにみたいと思う。2023/07/09

メチコ

11
加害者でも被害者でもなく、「加害者家族」にスポットを当てている点が興味深い。 世間や周囲から厳しい視線を浴びる可能性というものが容易に想像できるにもかかわらず、その日常が一番見えにくいポジションだと思うんだよね。 なかでも「上級国民」という言葉が世間をにぎわし、あたかも飯塚幸三被告が保身ばかりの極悪人であるかのような報道が連日なされた「東池袋自動車暴走死傷事故」 視点が変わるとこうも被告人の印象が変わるものかと… 双方の意見に耳を傾けないとわからない部分が多分にあるのだなと、改めて肝に銘じたよね。2023/11/08

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