内容説明
精神障害のある人たちの語りからは、一般的・理想的な家族像へのとらわれや、家族メンバー間の認識のずれなどがどのように彼らを苦しめているのかが明らかになる。本書では、大阪市西成区で精神障害のある人の心理的援助を長年行っている著者が、自らが関わってきた当事者たちとその支援者たちの語りや生き様を通して、多様な家族のあり方や個人の生き方を妨げるものは何か、そこからどうすれば自由になれるのかについて考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maekoo
9
大阪府学童保育指導員(放課後児童支援員)研修で出逢った西成区の現場で精神障碍者支援のスーパーバイザーを務め近畿大学の教職教育部教授でもある山本智子先生の様々な事例と現場の声が詰まった障碍者支援・家族支援・発達障碍・精神障碍について知見を深める書! 一般の家族像と様々な理由で精神的な障碍を持つ事になってしまった障碍者の成育歴やものの考え方・支援者とのやりとり、様々な立場や団体の支援者同士の調整から見えてくるものが目から鱗です! 人と対峙する仕事の人は読むべき本! 職場の組合主催研修にも来て頂きのサイン本!2023/05/28
Miki Shimizu
4
精神障害がある人を支える話。家族の中ではサポートしきれなかったり、家族と離れた方がうまくいったり。そのためにチームで支える。なんか、こんなサポートがあればちょっとずつうまく生きていけるようになる気がする。2023/04/02
雪彦
2
「家族」はほんとうに難しい。誰かが病気であろうがあるまいが家族は難しいのだけれど、やはり病によって家族が、望まぬ形になるということはある。一方で、望まぬ形とは、望む形とは何なのか。それはほんまに自分が望む形なのか、「世間」の「当たり前」に縛られているのか。いろいろなことを考えた。 支援者として我が身を振り返らされる本。2024/01/23
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