黄河源流からロプ湖へ

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黄河源流からロプ湖へ

  • ISBN:9784309711898

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内容説明

ゴビ砂漠を縦断し、ロプ湖からタクラマカン砂漠を経て天山山脈までを踏査。その計画性と科学性、克明な観察と記録によって学術探検の基礎を築いた不朽の名作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

32
今のロシア中国蜜月時代のずっと前、そしてまだ日清戦争で中国が搾取される前、ロシアとシナ(訳文ママ)は表立ってはいないものの、敵対関係にあった。そのため、ゴビ砂漠を縦断し、ロプ湖からタクラマカン砂漠を経て天山山脈までを踏査したニコライ・プルジェワルスキーの探検隊は、幾度となく妨害に遭う。この探検にニコライは、ブランデー、茶およびターキッシュ・ディライトを用意していた。ターキッシュ・ディライトといえば、ナルニア国物語でエドマンドが白い魔女に誘惑されるアイテムだ。2023/04/16

huchang

4
古のNHK特集の「シルクロード」再放送をビデオに撮ったしVHS再生ができなくなってからはDVDも買った。当然ヘディンの著書は繰り返し読んだ。当地には行ってないけど。というわけでコレも当然読む。当時の調査旅行は、筆舌に尽くしがたい困難があったことだろうが、この本、著者、その辺ほぼスルーなのがかえって面白い。そういうひとが、当地の役人の横暴と意地悪をスルーせず書いてるんだから、仕事の上で話の通じない同僚ほどやっかいなモンはないと思ってる現代の私と少しだけ話が合いそうな気がしたんだ。2023/09/25

オイコラ

3
淡々として旅程の記録が中心。ラクダや馬の不調、悪天候、現地役人の妨害など様々な困難があったことも、オアシスでの人々との交流を楽しんだことも読み取れるが、あくまで一歩引いたような記録に徹している感じ。もうちょっとハラハラするような探検記を期待していたので物足りない気もした。各地で「シナ人の役人」に妨害されたことに腹を立てているが、少人数とはいえ他国の軍人があちこち歩き回って測量なんかしてたらそりゃ警戒するよね。2024/03/14

tokumei17794691

1
・趣味で、青海湖、チベット、モンゴル族をモチーフにした小説を書いているので、その資料。科学的調査とのことで、各地の気温、塩湖、オアシスでの農業・畜産、住人の衣食住、簡単なものではあるが清朝が黄河源流・青海湖で行った祭祀が記述されているのが良い。・本文を読むと、結構写真を撮っているように感じる。だが本書収録の写真は数も少なく、本探検を視覚的に知るには不十分。・表紙裏の地図は、地名の表記が本文中と異なる(コータン=ホータン)場合や、地図に載っていない地名もあり不便。また、地図には探検の日付も付してほしかった。2024/02/12

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