秘密に満ちた魔石館4

著者名：廣嶋玲子/佐竹美保

PHP研究所（2022/12発売）

• ISBN：9784569880853

内容説明

学校でファンが急増中！　「銭天堂」の作者・廣嶋玲子が描く宝石好きに贈るシリーズ、第4弾！　石とはふしぎなものでございますね。あるものはきらめき、あるものはしっとりと艶をおび、またあるものは秘密をいだいている……魔石館の石たちはそうしたものばかり。どうか、彼らの物語をお聞きください。　●ブラッドストーン――大好きなおじいちゃんから、ドラゴンの卵を託されたマックスは……　●ラリマー――仕事につかれきったマーサは、水色の石のネックレスにひきつけられ……　●ガーデンクオーツ――空想世界が好きなヨハンナは、叔父から水晶を贈られて……　●アレキサンドライト――ロシアの青年・ビクトルは、大金持ちに借金のお願いをするのだが……　●インカローズ――インディオに傲慢にふるまうスペイン人・ペドロは、村に宝石があると知り……　●サファイア――「呪われたサファイア」と呼ばれるようになったのは……　美しく神秘的で、魅力と秘密にあふれた石たちの知られざる物語を6話収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[☆よいこ]

魔石館④児童書。宝石にまつわるエピソード、短編が6つ[ブラッドストーン:ドラゴンの卵]冒険好きの祖父が残してくれたもの[ラリマー:カリブ海の宝石]敏腕女弁護士は孤独に気づく[ガーデンクォーツ:魂の宿り木]敏感すぎる心を閉じ込めて[アレキサンドライト:色変わりの道化師]ロシア政変の頃、身を投げた青年を救った老女がくれた宝石[インカローズ:盗まれたインディオの石]インディオを蔑視し守り石を盗んだスペイン人に不幸が[サファイア:青の魔性]残酷な美しさを持つ宝石▽「宝石好きならこの一冊」読みやすく面白い

2023/01/13

[tan]

第４弾ですが全く飽きないシリーズ。このシリーズは全部がハッピーエンドやバッドエンドではなくてほっこりしたりゾクッとしたりスカッとしたりと薄い１冊ながらも様々な気持ちにさせてくれますね。今回は特に女弁護士のお話が印象的でした。私も高価ではなくても自分をプラスに変えてくれる素敵な石を身に着けたいですね。最近、子供たちの間では宝石の図鑑がちょっとしたブームになっています。図鑑を借りた子には次はこのシリーズを薦めてみようかなと思います。

2023/07/09

[なななお]

貴石は何億年も地表の奥深くで地球に育まれ結晶化したもの。眠りから醒め美しく研磨された宝石には、いろいろな情念や思惑、歴史が閉じ込められています。特に、この『魔石館』に収められている石達には、特別なお話が一つ一つにあるのです…。そんな宝石に纏わる不思議で怖い短編集のシリーズ4冊目。【ブラッドストーン】マックスは、かつて冒険者だった祖父が大好き。祖父から不思議な石を委ねられたマックス。それは、祖父曰く「ドラゴンの卵」だそうで…。どの石に纏わる話も、大人の方が古代のロマンに思いを馳せたくなるお話ばかり。

2022/12/26

[杏子]

シリーズ4作目。どの話も面白かった！宝石には夢がある。きらびやかな宝石の中に秘められた物語。それらが浮かび上がってくるような作品。個人的には、アレキサンドライトの話がよかった。帯に、「学校でファンが急増中！子どもにも先生にも大人気！ー小学校司書」と入っていた。私の勤務校の子どもたちは学力低めなのか？このシリーズを楽しめる子どもたちが少ないようで、残念でならない。

2023/01/21

[絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく]

宝石に纏わる６編の短編集。宝石といえるものをさほど持っていないが、どんな宝石だろう？とつい調べてしまいます。『ブラッドストーン（和名 血石）　ドラゴンの卵』『ラリマー（和名 ソーダ珪灰石）　カリブ海の宝石』『ガーデンクォーツ（和名 庭園水晶）　魂の宿り木』『アレキサンドライト（和名 金緑石）　色変わりの道化師』『インカローズ（和名 菱マンガン鉱）　盗まれたインディオの石』『サファイア（和名 青玉）　青の魔性』

2023/02/08