内容説明
頑張るあなたに、大切なあの人に――「癒し」と「元気」をプレゼント。2022年本屋大賞第2位『赤と青とエスキース』の著者と装画家が贈る、大好評アート×ショート・ショート第2弾! 華やかな赤い水彩画と心動かす物語を48篇、オールカラーで収録。本書は、新進気鋭の水彩作家・U-ku(ゆーく)氏のアートから受けるインスピレーションを手掛かりに、ハートフル小説の旗手・青山美智子氏が短い物語を綴った特別な作品集。美しい絵画と優しい言葉のコラボレーションが、あなたの心にそっと寄り添ってくれるはず。日々を懸命に生きる自分へのご褒美にも、大切な人への贈り物にも最適な一冊です。 【目次】●ソフトランディング ●切って貼って ●脈々と ●晴れの日に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
305
💙ブルーの『マイ・プレゼント』に続いて❤レッドの『ユア・プレゼント』です。情熱の赤になったこともあり、青よりもポジティブな内容でした。2作セットで正にプレゼントが好いかも知れません。 https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85355-02023/01/12
しんごろ
244
『マイ・プレゼント』の時も思ったが、やっぱりショートショートというよりはポエムに感じてしまう。言葉は時として暴力になり武器となる。だけど、青山美智子さんは、言葉に魔法をかけて、優しくしんみりと心に染みこませる魔法の言葉を使う人だ。読んでて『赤と青とエスキース』をふと思い出す。それと同時に『マイ・プレゼント』の時と同様に、鈴木祥子の『言葉』を思い出し、聴きたくなる。心が疲れたら、また読み返したい。止まり木のような作品だ。2022/12/21
けんとまん1007
163
赤と青。ユアとマイ。赤と青のエスキース。通底することへ、想いを馳せる。赤から浮かぶイメージと、青から浮かぶイメージ。「脈々と」の章が特にこころに響く。来月3月に、地元の中学校3年生(卒業生)との場が続く。そこで、彼・彼女たちに送るのにピッタリの詩が2編。お祝いのメッセージの中に、盛り込もう。2023/02/15
まちゃ
162
『マイ・プレゼント』に続くアート×ショート・ショート集。疲れて立ち止まっているときに、鮮やかで淡い赤い水彩画が次の一歩を踏み出す元気を与えてくれる気がします。さあ、始めよう!2023/01/14
hiace9000
154
中高生のころ、やなせたかしさんが編集をされていた『詩とメルヘン』の愛読者でした。毎月はやる気持ちを抑えつついそいそとページを捲り、見開きごとに描かれるイラストと、綴られる一編の詩に心震わせたり胸ときめかせたり…遠いあの頃を思い出しました。プレゼントを通して、そこにある何を受け止めるかはもらい手しだい。私にとってはノスタルジックな古い宝箱を開けるための鍵を渡してもらえた気分。絵画やミニチュア、青山さんの作品には世界がある…それゆえに多様なアーティスト達とも共通のイマジネーションの鍵を使えるのかも知れません。2023/05/14