内容説明
二十代最後の夏、村西とおるのもとで“僕”は初めてAVに出演した。村西はやがて黒木香、松坂季実子などのスターや“顔面シャワー”を生み出し、“AV界の帝王”となる。しかし、繁栄もつかの間、ハワイでの逮捕、ジャニーズ騒動など事件が続いて、王国は崩壊していく。激動のまっただ中にいた著者による『裏本時代』に続く、自伝的ノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
13
1984年9月。著者の元にかかってきた一本の電話。「おれだよ、おれ。草野です、草野博美なんです。思い出したか」ビニ本、裏本を手がけた北大神田書店グループの総帥で、写真週刊誌「スクランブル」を創刊するも、警察の摘発を受けて、グループは空中分解してしまった。「アダルトビデオの世界は今 伸び盛りなんですね。裏の世界で挫折しても、これからは表の世界で日本一になればいいんです」その言葉通り、草野は「村西とおる」となり、黒木香、松坂季実子らのスターを生み出して〝AV界の帝王”となるが・・・ 2017/05/12
0607xxx
11
再読。裏本の帝王として隆盛を極め、表の出版業界で勝負にでた村西とおるの姿が描かれる「裏本時代」の続編。今回は、AVの帝王として隆盛を極めていく村西とおるの姿が描かる。手探りの状態から始まり、追い詰められながらも一時代を築く村西とおるのバイタリティは、いつ読んでもパワーを感じる。スケールが大きくなり、最後に崩壊していく様子はバブル時代をそのまま体現している様に思う。2019/08/25
0607xxx
6
著者と村西とおる監督との蜜月の日々。「全裸監督」でも感じたが、村西とおる監督の人間力というかパワーが文章からも伝わってきた。面白い!ナイスですね。2017/02/07
ヒカル
4
Netflixの全裸監督が面白かったので、実際はどうだったんだろと気になり読んでみました。面白くないわけがないです。村西とおるはもちろん途中で登場する北公次や清水大敬の人生にもしびれました。2019/10/04
かんたろー
3
AVが好きで毎日見ている。最もインターネットで自宅で手軽に見れるから。もし、手軽でなかったら見ていないだろう。本書は村西とおる以降のAVの達人達を描いたもの。まあ、そういうことでサブカルチャーも案外つまらないものって感じ。エログロが主流の時は良かった。2021/07/30